周りの人が、自分のことを理解してくれない、と感じたことはありますか?
だれしも一度はその苦しさを味わい、時にはやりすごしたことがあるはず。そんな「理解されない」ことに向き合うためのヒントをくれる小説が、10代向けの「YA(ヤングアダルト)小説」にあります。
「ホラー映画」をテーマに、中学生女子たちのひたむきで、苦しくて、でもかけがえのない青春を描いた本作は、ある程度年を重ねた大人にこそ読んでほしい深みのある作品です。
この記事では、YA小説『放課後死体クラブ(仮題)』をご紹介。「理解されない」ことに向き合う中学生たちの、リアルな青春物語の魅力をお伝えします。
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周りとの「ずれ」に悩む子どもたち
自分の趣味が否定されることを恐れて、周囲に話を合わせながらやりすごす主人公のひより。対して、もう一人の主人公である由木は、自身の趣味を隠さず、そのことが原因でいじめられてもおかまいなし。
自分を貫ける由木の「強さ」にひよりは憧れます。しかし、この物語はそんな「強い」由木を肯定するだけでは終わりません。
『放課後死体クラブ(仮題)』
作:ひなたきな
第66回(2025年度)講談社児童文学新人賞受賞作
〈あらすじ〉過去のトラウマから本音を隠して過ごすひよりは、周囲を気にせず堂々と振る舞うクラスメイトの由木(ゆき)に惹かれていく。二人は、共通の趣味であるホラー映画を通じて意気投合。ひよりの過去を知る由木から「死体」の演技指導を頼まれたことで、二人は「放課後死体クラブ」を結成。異なる傷を抱える二人が、支え合いながら唯一無二の絆を築いていく物語。
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