花笠まつりの練習合宿のおさそい
今年は山形県を代表する花笠まつりにご当地キャラのみなさんで参加しませんか?
日時:来週の日曜日から1週間
場所:蔵王おんせん旅館
参加費:無料
持ち物:花笠・タオル・歯ブラシ・おやつ(500円まで)
みんなで今年の花笠まつりを盛り上げましょう!
花笠実行委員会
(そういえばこの手紙、昨日届いてたわ……。こういう内容だったんだ)
「チェリンたちが、花笠まつりさ出られるって! すごい!」
頭の左右についたサクランボが落ちそうなくらい頭をブンブンふりながら、チェリンが笑って言いました。
「みんなで合宿だって! 温泉さ! 楽しそうー!」
「え? ぼくは……」
チェリンのあまりのテンションに、ウサヒが引いていると入り口のほうから、
「ねぇー、二人とも助けてー。ここにはさまっちゃって、中に入れないペロ」
うんうんうなり声。ウサヒとチェリンが玄関をのぞくと、みどり色のでっかい山みたいなペロリンが、入り口にはさまったままで、かなり困っているみたい。
「助けてー。昨日のイベントで食べすぎたペロ」
ペロリンは、山形のおいしいものが大好きな食いしん坊。
「もう、なにやってんだずー」
「昨日、そんなになに食べたのー」
笑いながら、チェリンとウサヒが「よいしょ! よいしょ!」と、ペロリンを引っ張ると……スポン! と、入り口から抜けました。
するとペロリン、そのままぐるりと得意の逆立ちをして、
「あの花笠まつりだよ! 踊ったことないけどっ。合宿だよー。温泉だよー。楽しみだペロ」
と、叫びます。そして二人は、「ヤッショ―! マカショ!」と掛け声をかけながら、花笠を持って、ゴキゲンにウサヒのまわりをグルグル回り始めました。
「ウサヒも行ぐべ♪ 合宿楽しみだぁ」
チェリンは、ワクワクが止まらない様子です。
「おやつ、なに持っていこうー」
相変わらず、食いしん坊なペロリンです。気がついたら、アップルパイを二人でパクパク食べています。
「え? ちょっとぉ、ぼくのアップルパイ……」
ウサヒが、あわてて箱をとりあげます。そんなことはおかまいなしに、二人は花笠まつりについて、キャッキャと盛り上がっています。そして、そのまま楽しそうに帰っていきました。
「練習はちょっとダルそうだけど、ま、参加してみるか。タダで温泉に入れるしな」
ウサヒは、ぬるくなったリンゴジュースを、ゴクッと飲んでつぶやきました。



































