

今年(2025年)10月、日本を代表する登山家・田部井淳子さんの生涯を描いた映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』が吉永小百合主演で公開されます。
エベレストの女性初登頂を成功させ、晩年まで山に挑み続けた登山家としての偉業が有名な田部井淳子さんですが、その一方で反抗的な思春期の長男に頭をかかえる母でもありました。
学校をサボったかと思えば家では自分の部屋の壁に穴をあけるほど大暴れ。次々と起こる息子のトラブルに、田部井淳子さんは母としてどうしたのでしょうか。
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映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』(2025年10月31日公開予定)
登山家・田部井淳子さんの生涯を映画化。田部井さんを演じるのは吉永小百合と、のん(青年期)。今回の取材にこたえくれた夫・政伸さんを佐藤浩市と工藤阿須加(青年期)が、長男・進也さんを若葉竜也が演じる。
田部井淳子➡︎役名:多部純子 吉永小百合、のん(青年期)
夫・政伸➡︎役名:多部正明 佐藤浩市、工藤阿須加(青年期)
長男・進也➡︎役名:多部真太郎役 若葉竜也
監督:阪本順治 脚本:坂口理子 配給:キノフィルムズ
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レジェンドは自称「山歩き好きおばさん」
今から50年前の1975年、女性として世界で初めて、世界最高峰のエベレストに登頂を果たした日本人女性がいました。2016年に77歳で亡くなった田部井淳子(たべい・じゅんこ)さんです。
田部井さんは7大陸最高峰登頂踏破も世界で初めて女性で制覇するなど、さまざまな快挙をなしとげたレジェンドでしたが、本人は「登山家」という肩書を嫌い、「ただの山歩きが好きなおばさん」と自称していました。
そして実際、子育てでは我が子のやんちゃぶりにアタフタし続けた、「ふつうのお母さん」だったのです。