アメリカのパークでおなじみのディズニーキャラクター 「オレンジバード」
オレンジバードはその名の通り、オレンジの顔に、葉っぱのような翼と尾羽を持つ小さな鳥。アメリカのフロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートで大人気のキャラクターです。
とはいえ、日本ではまだなじみのない人も多いかもしれません。
アメリカのフロリダ州は、サンシャイン・ステートと呼ばれるほど、太陽の光がさんさんと降り注ぐところ。おいしいオレンジの産地としても有名です。そんなフロリダで生まれた、キュートでユニーク、一目見たら忘れられないこのオレンジバードのことをご紹介しましょう。
フロリダの柑橘類をPRするために生まれたマスコット
1971年10月、フロリダ州にウォルト・ディズニー・ワールドがオープン。その中の最初にできたパーク、マジックキングダムのアトラクション「トロピカル・セレナーデ」のスポンサーになったのが、フロリダ・シトラス・グローワーズ(編集部注:フロリダの柑橘類の生産者団体)です。
オレンジバードは、このフロリダ・シトラス・グローワーズのためにディズニーが作ったキャラクターです。パークの開園に先駆け、3月の記者発表でデビューしました。
そう、オレンジバードはフロリダのおいしい柑橘類をPRするために生まれたマスコットなのです。
アトラクション「トロピカル・セレナーデ」は、カリフォルニアのディズニーランドにある「魅惑のチキルーム」のフロリダ版でした。のちに、この「トロピカル・セレナーデ」のアトラクション名も「魅惑のチキルーム」に。
アトラクションの隣には「サンシャイン・ツリー・テラス」というカウンターサービスのレストランがあり、小さなオレンジバードの像も飾られていました。
テレビCMやコミックブックも登場。パークにとどまらない人気者に
オレンジバードは、オレンジジュースのテレビCMにも登場。1980年代には、オレンジバードを主役にしたコミックブックが作られ配布されたことも。食べ物や栄養について、楽しみながら知ることができるもので、オレンジバードが子どもたちに広く受け入れられていたことがわかります。
日本でもグッズが登場
2000年代に入ると、日本でもオレンジバードのグッズを目にする機会がありました。ディズニーストアで最新グッズが一挙に発売されたことも。この頃からオレンジバードのファンという人もいるのでは?
2006年には、4月14日のオレンジデーにちなみ、オレンジバードをデザインしたオリジナル・メダルが、東京ディズニーシーで配布されました。
25年後のカムバック
フロリダのパークがオープンした1971年から1987年まで「サンシャイン・ツリー・テラス」のマスコットだったオレンジバード。その後、25年を経て、2012年、マジックキングダム・パークに帰ってきます。リニューアルされた「サンシャイン・ツリー・テラス」の看板にオレンジバードがデザインされ、カウンターの奥にも、以前のようにオレンジバードの姿が戻ってきました。
今もなおパークの人気者!
その後、「サンシャイン・ツリー・テラス」の場所は移動しましたが、オレンジバードも一緒にお引っ越し。今でもカウンターの奥に、その姿を見ることができます。
2021年のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート50周年の際には、フロリダならではのキャラクターとして、さまざまな形でお祝いを盛り上げました。
2022年には米国で絵本も出版される
そして2022年には、アメリカの絵本シリーズ「リトル・ゴールデンブック」の一冊として「The Orange Bird」が出版されました。オレンジバードの不思議な力や、友だちとの友情などが描かれた、楽しい絵本です。
フロリダの名所が描かれていたり、かくれミッキーがいたりと、じっくり隅々まで見る楽しみも!
これからも大活躍しそうなオレンジバードの動向に注目です!