ガチャガチャで「お小遣い」がパァ! 「こどもNISA」開始前に子どもに授けたい「本当の金銭感覚」 〔ママ金融教育家〕が伝授

【お小遣い】2027年「こどもNISA」始動! 一生困らない金銭感覚を養うために親子で学ぶ「新」金融教育術 #1 (4/4) 1ページ目に戻る

定額制・都度制・MIX制はどれが正解? お小遣いの渡し方

お小遣いの渡し方にはいろいろな方法がありますが、櫻井先生が考える渡し方は次の3つです。

(1)一定の金額を毎月渡す定額制
(2)お金が必要なときに、親が相談を受けてから必要な分を渡す都度制
(3)定額制と都度制を組み合わせたMIX(ミックス)制

MIX制は、たとえば「お菓子やマンガなどの日常的な支出」は定額の部分で子どもにやりくりさせて、「特別なイベントの支出」のみ、親が相談を受けてからお金を渡す方法です。

計画性を育てるなら定額制、ムダ使いを抑えたい場合は都度制、計画性と柔軟性を同時に育てたいならMIX制といえますが、厳密にこれが正解だという渡し方はありません。

櫻井先生は、「大切なのはお小遣いを通して何を育てたいか」だと語ります。どの方法で渡すのかは、ご家庭に合うものを、下図のメリットとデメリットを参考に選んでみてください。

『母が子に伝えたい大切なお金と社会の話』を参考にコクリコ編集部で作成。
すべての画像を見る(全9枚)

一生モノの考える力が身につくお小遣い管理術「3つの貯金箱」

お小遣いの渡し方が決まったら、次に考えたいのがどう管理するかです。そこでぜひ取り入れてほしいのが、「3つの貯金箱作戦」です。

お小遣いを入れる貯金箱は中身の見える透明な容器を3つ用意し、祖父母などにお札でお小遣いやお年玉をもらった場合でも、硬貨に交換して10円や100円、500円など、全種類の硬貨を扱えるようにします。

櫻井先生のお宅では、スケルトンの箱を用意して穴を開け、お子さんにデコレーションさせてオリジナルの貯金箱を作成。中身が見えるので、増えたり減ったりする様子を眺められるのもポイントです。  写真:櫻井かすみ氏提供

「お小遣いは、3つの役割に分けて管理させます。

(1)自分のために使うお金
(2)将来のために貯める&増やすお金
(3)人のために使うお金

『母が子に伝えたい大切なお金と社会の話』を参考にコクリコ編集部で作成。

お金の仕分けは上の図のように役割とメリットを考慮して、親がリードして一緒に行います。

たとえば、300円のお小遣いなら均等に100円ずつ、または割合を5:3:2にして150円・90円・60円としても構いません。目的によって、配分を変えます。学年が上のお子さんなら、割り振りを任せてもいいでしょう」(櫻井先生)

お小遣い帳を使ってお金を管理しよう

お金は使うだけでは学びになりません。使った経験を活かすために役立つのが、お小遣い帳で振り返ることです。

櫻井先生の考案した「おこづかいちょう」は、収支以外にも満足度とひとことメモを記入するのが特徴です。

櫻井先生考案の「おこづかいちょう」。使ったお金に対する満足度を星で表現して、感情を可視化します。記事の最後に無料ダウンロードあり。  画像:櫻井かすみ氏提供

「ひとことメモには『お金を使ってどんな気持ちになったか』、ものを買ったときの感情を記入します。星の数は、使ったお金に対する満足度です。

お金を使うたびに、お小遣い帳を開いて過去の気持ちを振り返れば、星一つの買い物をなるべく減らして、星三つの買い物を増やしていこうと思えるでしょう。

こうして可視化することで、お子さんは満足できるお金の使い方ができるようになっていきます。

お子さんがガチャガチャにたくさんお小遣いを使ったとしても、親は黙って見守ります。お子さんがお小遣い帳をつけて気持ちを記録したとき、『★がひとつだね』『お金がもったいないね』と親はいう必要もありません。

残念な部分を指摘するよりも、『どうしてそう感じたんだと思う?』と聞いてあげてください」(櫻井先生)

貯金箱でお金の使い方を考え、お小遣い帳で実際の使い方を振り返る。

この2つを繰り返すことで、子どもは自分で判断し、よりよいお金の使い方を選べるようになっていきます。お金を使う経験を通して、どんな使い方をすると幸せになれるのかを子どもは学んでいくことでしょう。

次回は、キャッシュレスへの対応を紹介。見えないお金との正しい付き合い方について解説します。

取材・文/石牟礼ともよ

櫻井先生提供による「おこづかいちょう」は、こちらの二次元コードからダウンロード(無料)できます。

【お小遣い】2027年「こどもNISA」始動! 一生困らない金銭感覚を養うために親子で学ぶ「新」金融教育術の連載は、全3回。
第2回「キャッシュレス」を読む。5月15日よりリンク有効
第3回「資産形成」を読む。5月16日よりリンク有効

─◆─◆─◆─◆─◆─◆─

◆櫻井 かすみ(さくらい かすみ)
ママ金融教育家。株式会社トウシナビ代表、投資の学び舎スクールを経営。ファイナンシャルプランナー、小学校教諭免許状保有。「ファイナンシャル・ウェルビーイング向上のための教育プログラム」を研究し、初心者から上級者まで幅広い層に投資を教えている。お金の守り方と増やし方をこれまでのべ3000人以上に指導した実績がある。著書は『母が子に伝えたい大切なお金と社会の話』(Gakken)、『投資への不安や抵抗が面白いほど消える本』(Gakken)。

『母が子に伝えたい大切なお金と社会の話』(Gakken)著:櫻井かすみ

【関連書籍】

学校では学べない、一生使えるお金の知識が身につく!

お金と経済

お金と経済

講談社(編)  泉 美智子(監)

発売日:2025/11/28

価格:価格:本体2700円(税別)

この記事の画像をもっと見る(全9枚)

前へ

4/4

次へ

42 件