子どもが一生困らない「金銭感覚」を授ける! 「キャッシュレス教育」の鉄則を〔ママ金融教育家〕が伝授

【お小遣い】2027年「こどもNISA」始動! 一生困らない金銭感覚を養うために親子で学ぶ「新」金融教育術 #2 (4/4) 1ページ目に戻る

平均33万円の衝撃! スマホ課金や契約トラブルに巻き込まれない防衛策

子どもとキャッシュレスが身近になると、スマホ課金や契約トラブルのリスクもつきまといます。

「独立行政法人国民生活センターには、子どもが無断でオンラインゲームに課金をしてしまったという相談が多数寄せられています。

2022年度の(国民生活センター報道資料)契約購入金額の平均は、約33万円と高額です。

ゲーム課金は楽しみを広げる一方で、計画性の欠如や浪費につながる危険性があります。スマホ課金は親が気づきづらいのも懸念点です。

たとえば『親のスマホを使わせていて、自動引き落としされるかたちで子どもがいつの間にかゲームの課金をしていた』という事例もあります。

毎月、支払料金をチェックしていれば早く見つかりますが、数ヵ月にわたりチェックをせず、カード会社から引き落としができなかったという連絡をもらって初めて、とんでもない額になっているのに気づくこともあります。

ここで大切なのは単に𠮟って禁止するのではなく『料金が発生していることをお子さんと一緒に確認し、親が支払っているのも教えること』です。

それでもゲームをしたいのであれば、課金は親が費用を負担するのではなく、お子さんのお小遣いの範囲内でさせてみましょう。

課金の上限は親子で話し合って一緒に決め、『課金に使っていいのは200円までにしよう。それ以上は貯金してから考えよう』などと、一度に大きな額を使うのではなく、上限の中で楽しむ方法を教えます」(櫻井先生)

課金分はお小遣いから現金で徴収する、使いすぎてしまったら翌月のお小遣いから差し引くなどのペナルティも取り決めておきます。

子どもは自分のお金を使うことで、課金の価値や重みを実感できます。計画性や優先順位を考える力が育つはずです。

課金の問題は、お金を計画的に使う、本当に必要な出費か吟味する、そもそもスマホゲーム以外の遊びはないか、「遊び」そのものと向き合う機会になります。

「危ないから使わせない」では、子どもは一向にキャッシュレスの危険性がわからないままです。親御さんの保護のもとで、安全に使えるようになる練習をしましょう。

『母が子に伝えたい大切なお金と社会の話』をもとにコクリコ編集部で作成。
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「親はゲームに課金するなんて無駄遣いにしか思えない、と複雑な気持ちになるかもしれません。しかし、親子であっても価値観は違います。

『お金を使うことの価値』や『計画的に楽しむ方法』を教えることで、お子さんはお金とゲームの適切な使い方を学ぶことができるでしょう」(櫻井先生)

親は「子どもがやらかした!」といって、頭ごなしに𠮟って禁止するのではなく、適切に管理し、子どもの健全な金銭感覚を育む手助けをしていくことが大切です。

次回は、資産形成術について解説します。

取材・文/石牟礼ともよ

【お小遣い】2027年「こどもNISA」始動! 一生困らない金銭感覚を養うために親子で学ぶ「新」金融教育術の連載は、全3回。
1回目「お小遣い」を読む。
3回目「資産形成」を読む。5月16日よりリンク有効

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◆櫻井 かすみ(さくらい かすみ)
ママ金融教育家。株式会社トウシナビ代表、投資の学び舎スクールを経営。ファイナンシャルプランナー、小学校教諭免許状保有。「ファイナンシャル・ウェルビーイング向上のための教育プログラム」を研究し、初心者から上級者まで幅広い層に投資を教えている。お金の守り方と増やし方をこれまでのべ3000人以上に指導した実績がある。著書は『母が子に伝えたい大切なお金と社会の話』(Gakken)、『投資への不安や抵抗が面白いほど消える本』(Gakken)。

『母が子に伝えたい大切なお金と社会の話』(Gakken)著:櫻井かすみ

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