「中学受験伴走(2024年度)」したママ教育ジャーナリストが明かす「4年生:リアルロードマップ」
リアル中学受験伴走レポ #1 ~中学受験すると決めたとき4年生編~
2024.05.28
教育ジャーナリスト:佐野 倫子
復習の習慣づけで見直しサイクルを
4年生のときから授業の復習を習慣づけることもとても大切です。テストもやりっぱなしでは身につきません。そのことを子どもがなるべく早く知り、見直しのサイクルを確立することはとても大切です。
また、早い段階で、ノートの取り方(字を丁寧に)。例えば、計算も雑に書くとミスに直結しますし、式や考え方をしっかり書く癖をつけると、後からぐっと伸びる可能性があります。他には、時間の使い方にメリハリをつける重要性も。(中学受験は時間との勝負!)。
だからこそ、来るべき最終学年に向けてメリハリをつけてやるときはやるというマインドを、親子で大切にできるといいですね。
4年生はできるだけ親子で学校見学を!
そして、4年生のうちにできるだけ、学校見学イベントに親子ででかけるのがおすすめです。子どもにとって中学受験の本番なんて未経験なうえにまだまだ先すぎてなんの実感もないのが正直なところ。それを一気に目標にできる可能性があるのが学校見学です。
このとき、親御さんは見せに行く順番、距離、偏差値に気を配りましょう。
子どもは、最初に行った学校を気に入りがちです。また、最初に見た学校が「基準」になることが多いもの。可能であれば、親御さんが現時点で通わせたいな、と思う学校や、現実的に通学できる距離の学校を選べるといいですね。ここでは偏差値はいったんおいておきましょう! これは4年生の特権です(笑)。
共学、別学、進学校、附属校など、さまざまなタイプの学校を見られるとよりベストです。
学校見学情報は、学校のウェブサイトはもちろん、「スクマ!」のような中学受験情報サイトや、進学相談会、私立学校の担当者が一堂に会する中受フェアを利用して情報を集めましょう。ここは親の出番ですね。
そしていよいよ「準備運動」の4年生が終わったら、次は5年生。ここは、場合によっては一番しんどいと感じる方もいらっしゃる「親子の難所」でもあります。次回2回目では、5年生の伴走について、しっかりお伝えしていきます。
文/佐野倫子
令和の中学受験伴走の記事は全3回。
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佐野 倫子
東京生まれ、早稲田大学卒。英国ロンドン大学ロイヤルホロウェイ留学。航空業界・出版社勤務を経て、作家・教育ジャーナリストに。 講談社mi-mollet、漫画雑誌Kiss(原作)、ダイヤモンド・オンライン、幻冬舎ゴールドオンライン、東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]などで小説・コラムを多数執筆。2人の男の子の母。 主な著書:『天現寺ウォーズ』、『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』(イカロス出版)、『知られざる空港のプロフェッショナル』(交通新聞社)。 Instagram @michikosano57 X @michikosano57
東京生まれ、早稲田大学卒。英国ロンドン大学ロイヤルホロウェイ留学。航空業界・出版社勤務を経て、作家・教育ジャーナリストに。 講談社mi-mollet、漫画雑誌Kiss(原作)、ダイヤモンド・オンライン、幻冬舎ゴールドオンライン、東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]などで小説・コラムを多数執筆。2人の男の子の母。 主な著書:『天現寺ウォーズ』、『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』(イカロス出版)、『知られざる空港のプロフェッショナル』(交通新聞社)。 Instagram @michikosano57 X @michikosano57