【中学受験】圧倒的な差になる! ケアレスミスを減らす「ミスの見える化」トレーニング

【ケアレスミス】「中学受験」までに家庭でできる対策と親のサポート術 #2 (2/3) 1ページ目に戻る

ケアレスミスは可視化ができる!

我が子を中学受験させたいと思う親御さんは、子どもが持ち帰ってきた答案用紙を見て、つい「ミスをなくしなさい」と言ってしまいがちです。

「お子さんに『ミスをなくしなさい』と言っているだけではミスは減りません。どんなミスをしやすいかは、子どもによって異なります。そのため、アレスミスをなくすには、親御さんが把握したケアレスミスポイントをお子さんと一緒に問題を振り返って、可視化してあげることが必要です。

どこをどのようにすればミスが起きなかったのか、子どもが自分で見つけられるようになるまでサポートしてあげてください。

また、テスト中の見直しも、子どもはどこで立ち止まればいいか、自分ではタイミングがわからないことが多いものです。子どもと問題のタイプに応じて、最後まで解いてから見直すのか、1問終わったところで見直すのかなどを具体的に教えてあげれば、子どもは自分から進んで見直しができるようになります」(野先生)

見直しをしなかったためにケアレスミスが起きた例として、問題④ 直径16cmの大きな半円から小さな円を除いた面積(影をつけた部分)を求める図形の問題を取り上げます。

ケアレスミスを起こした図形の面積を求める問題。  写真:野英利香氏提供
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この問題は、半径8cmの大きな半円の面積と、半径4cmの小さな円の面積をそれぞれ求め、大きな半円の面積-小さな円の面積をしてようやく答えが出ます。

この答案のケアレスミスポイントは、半径8cmの円の面積を求めた際、÷2をして半円の面積を出していないことに気づかずに、次の計算をしてしまっていることです。子どもは、求め方がわかっていても、計算することに夢中になると、第一段階の式を解き切ったことに満足して次の計算を忘れてしまうことがあります。

こういった場合、子どもには1問終わったところでその都度、見直しすることを教えることが大切です。

我が子のケアレスミスパターンを整理する方法

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