不登校の子に合うフリースクールはどう探す? 基礎知識と親が楽になる考え方

出版ジャーナリスト・飯田一史が読み解く 新刊『フリースクールという選択』 (2/3) 1ページ目に戻る

出版ジャーナリスト:飯田 一史

フリースクール選びの基準は? 4つのタイプを知る

しかし、フリースクールについてどのような基準や観点があるのかを取材をもとに整理したのが、教育ジャーナリスト・おおたとしまさ氏の新刊『フリースクールという選択』(講談社)だ。

フリースクールという選択

フリースクールという選択

おおたとしまさ(著)

発売日:2026/05/11

価格:定価:本体1200円(税別)

多くの人は、ひとまずは近場のフリースクールを検索し、検討するだろう。どれだけよさげな場所でも、通えなければ意味がない。しかし、近い場所があったとしても、お試しさせるだけでも一苦労だ。

本の冒頭には、フリースクールにいくつも行かせてみて、4校目で「合う」場所を見つけた親子の話が出てくる。そう、最初でピッタリ合うところと出会うのはむずかしい。

しかし、4校試すのも、なかなかしんどいわけである。2校目以降のお試しには子どもはうんざりしてくるし、期待値は地に落ち、子どものフリースクールに対する抵抗感は非常に強くなっていく。だからこそ、検討の優先順位のメドが付けられるだけでも、親としてはとってもありがたい。

また、おおた氏によると、フリースクールとひと口にいっても
1.個人商店的
2.大手チェーン店的
3.オンライン
4.独自の教育思想に基づくオルタナティブスクール

の4種類があると解説している。

教科の勉強をする時間を用意しているところもあれば、他の学びに力を入れているところもある。将来的にひとり立ちできるようにという考えで運営しているところもあれば、高校・大学進学のルートに乗れるように、というところもある。発達障害、学習障害の子を積極的に受けいれているところもあれば、そうでないところもある。

全国22校のフリースクールが紹介されており、フリースクールにもいろいろなタイプがいる。「こんな子には向いているけれど、こういう子は向いていない(またはご遠慮いただいている)」と、スクールの運営当事者から語られている。

写真:cake_and_steak/イメージマート
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そもそも不登校、行きしぶり自体、その理由や背景がひとによって千差万別だし、子どもの状態や希望も違う。だから個々のフリースクールによって「合う/合わない」「向き/不向き」があるのだ。「4校目でやっと見つかった」になるのも当然と言えば当然なのだ。

とはいえ、実際には何ヵ所も連れまわすのは本当に大変だから、事前によく話して、スクール側の方針やカリキュラムと、親や子ども側の期待や願望にズレが少ない状態でお試しをして、入るのがベターだろう。

この本を読むと「フリースクールにもいろいろあるがゆえに、親が事前にイメージしているフリースクール像と、個別の事業者が提供している考え方にズレが起きやすい」と、前もって知っておける。

「学校」か「フリースクールか」の二者択一ではない

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