2021.08.31

長さの楽しみ方・覚え方 ~自分の体で身近なものを測ってみよう~

実際に測ることで長さを体感し 楽しく学ぼう!

著者:講談社こども教室

測ることを楽しもう

小学生が苦手と感じる「単位」。
丸暗記するのではなく、自分の体やおうちにあるものを実際に測り、【測ること】を楽しみませんか?
講談社こども教室で使用している教具や教材もご紹介しながら、今回は【長さ】を身近に感じる方法をお伝えします。今回の講師は高村美羽さんです。

【単位】がつくと難しい?

小学生が苦手と感じる単位の数々。
長さを表mm、cm、m、km……、 
かさを表すmL、dL、L……、 
重さを表すmg、g、kg……、
広さを表すcm2、m2、a、km2……。

単位がつくだけで「難しい」と感じる気持ち、わかります。
ですが、日頃から測ることを楽しめれば「難しい」が「おもしろい」に変わるかもしれません。

[測ること]自体は難しいことではありません。
幼児期から遊び感覚で[測ること]に慣れましょう。

靴のサイズは何センチ?

子どもたちの生活の中でよく耳にする単位は、長さではないでしょうか?
そして身近な長さとは、靴のサイズではないでしょうか?

「靴が小さくなったから、新しい靴を買ってもらった」「もう〇〇センチになったよ」と 嬉しそうに話す中に、長さが入っています。

ぜひ靴を買いに行った際に、お子さんに「〇〇センチの靴を買おう」と声をかけてください。
「センチ」という言葉が身近になれば[単位=難しい]というイメージは少し和らぎます。

手の大きさは? 腕の長さは?

靴のサイズは知っている。身長もわかる。
では、手の大きさは? 腕の長さは?
学校の授業で長さを勉強する前に、[身近なもの=自分の体]で長さを体感してみるのはいかがでしょう。

手の大きさ、腕の長さ、指の長さ……。
自分の体の部分の長さがわかると、測ることが楽しくなり、いろいろなものを自ら測りたくなることでしょう。

お子さんだけでなく、お父様 お母様も一緒に確認されてはいかがでしょうか?
正確ではなくてもおおよその幅を知っていると「手近なところにものさしがない」という場面やお買い物の際にも便利ですよ。

親指から小指まで何センチ?

自分の1歩って何センチ?

講談社こども教室の長さを学ぶ教材

靴のサイズは知っていても、自分の1歩の幅を知らない方は多いのでは?
教室では、日本初の実測地図を作製した伊能忠敬のように 【君は伊能忠敬になれるか】と、自分の1歩を測る勉強があります。

「1歩を測る」と声を掛けると、大きくみせるために不自然なほど大きく1歩踏み出したくなるので、歩き出して3〜4歩目を測ることをおすすめします。

自分の1歩を知れば、測りたくなるもの。
まずは部屋の端から端まで何歩かを調べてみましょう。
〇㎝が何歩……足し算や掛け算の勉強にもなりますね。

同じ部屋でも大人と子どもでは歩数が違う。
基本とするものが違えば数が違う。
「そうだと思っていた」ことを経験し、「そうだ!」と確信することも大切なことですね。

自分の1歩は 何センチ?

丸いものを測るには?

頭囲、腹囲、胸囲……プラスチックや木製のものさしでは測れないものもありますよね。
教室では[紙ものさし]という教具を使用し、自分の頭囲や腹囲を測るレッスンもあります。

自分の持ち物、教室内の掲示物など、子どもたちは紙ものさしを手に楽しみながらあらゆるものを測り 「30センチピッタリ!」「こっちが長いと思っていたけれど、同じだった!」と、興奮気味に自分の発見を話してくれます。

物を測ることももちろん楽しいですが、「自分の体を測ってみよう」と声を掛けると「自分の体を測れるの!?」と、子どもたちは驚きます。

ここからが紙ものさしのおもしろさ。
「おなかを測ってみよう。思っていたより小さいから、もっと食べて大きくしよう」「太ももって本当に太いのかな?」

子どもたちのひらめきや発想の豊かさには、いつも驚かされます。

物ではなく 自分を測る。子どもたちは大喜びです。

長さを比べてみよう

[測る]ことも楽しいですが、[比べる]ことも楽しいですよね。
「どちらが長いか」「どちらが短いか」……。

[長い=多い] [短い=少ない]
どちらがどれだけ長い(短い)のか。比べることは引き算にも繋がります。

大人と子どもで体の大きさを比べてみれば、部位によってはそんなに大きな差にならず、[大人は大きい]と思っている子どもたちにとっては新たな発見になるでしょう。

足首、ふくらはぎ、太もも……自分の足で1番太い部分はどこかな?

長さ当てゲームを楽しもう

子どもたちはゲームが大好きですので、簡単な長さ当てゲームを楽しんでみましょう。

まず、「10センチ」や「15センチ」など、探すものの長さを決めます。
[指定された長さと同じ長さだろう]と目分量で測り、予測したものを1つ決めます。
予測したものが指定した長さに一番近い人が勝ちです。

また、お家の中にあるものを1つ指定しての長さ当てゲームも面白いです。
「この長さなら10センチくらいかな?」「15センチはあると思う」など、考える時間も楽しいですね。

ピタリ賞を目指して、大人も子どもも熱くなることでしょう。
子どもたちが測ることに慣れた頃に行えば、大人と子どものハンディは必要ないかもしれません。

目指せ!ピタリ賞!!

自分より大きいものを測ってみよう

手元にあるものさしよりも長いもの。
自分の両手を広げた長さよりも長いもの。
「自分よりも大きなものを測る」というだけで、子どもたちはわくわくします。

自分の手の大きさ何個分か、数えてみる。
自分の体の部分と比べて改めて大きさを実感すると、教科書でよくみかける「次の長さをあらわすときは、どんな単位を使えばよいですか」の問いに、[教室のたての長さは 9㎝]なんて単位を選ぶこともなくなるでしょう。

大きなテント。姉弟で力を合わせて測ってみよう!

丸暗記では意味がない

1m=100㎝
単位の変換は覚えてしまえば良い。

丸暗記すれば机上での計算には困らないかもしれません。
ですが、それでは意味がないのです。

長さや大きさを自分で感じること、数字や単位を聞いて自分で大体の大きさを想像できること。
生活の中で知識を活かすためにも、【勉強=机に向かう】という概念を捨て、楽しく学んでみませんか?

きっと単位がついても難しくなくなりますよ。

高村美羽
こども園の先駆けである幼保一体の学園で6年間勤務。その後「講談社こども教室」入社。講師歴17年。

著者紹介

講談社こども教室

0歳から12歳まで、 "遊びながら学び考える"経験をたくさん積む場所「講談社こども教室」を全国で運営しています。幼児知育だけでなく英語や国語・算数を通じて、一生を支える学びの基礎を身につけるお手伝いは、経験豊富な講師陣が担います。長年にわたる「どの子も伸ばせる」経験をもとに、お母さまお父さまの気持ちに寄り添い、お子さまの将来の可能性を広げる視点で記事をお届けします。
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