
コウモリダコは唯一無二の存在だった!
このようにコウモリダコはタコのようでもありイカのようでもあるので、タコとイカとは別のコウモリダコ目というグループに区分けされています。そのグループのメンバーはコウモリダコただ1種です。
コウモリダコは腕の先っぽに1個、外套膜の中ほどと先っぽに2個ずつ発光器を持っています。これらが光ると、まるでお化けのようになります。暗い深海ならびっくりすること間違いなし、天敵をも驚かせるでしょう。
最近になり、コウモリダコはプランクトンの死骸など海の中にただようマリンスノー(海の雪)を食べていることがわかりました。地獄の吸血イカだなんて、ずいぶんと迷惑な名前をつけられたものですね。
『タコのなぞ 「海の賢者」のひみつ88』は大好評発売中!
●タコには心臓が3つ、脳が9つある!?
●タコのうでは、じつは折り曲げる場所が決まっている?
●タコは力持ちだけど、「重さの違い」はよくわからない?
●陸上を走るタコもいる?
●貝殻をもっているタコもいる?
●タコとイカの吸盤はぜんぜん別物?
●タコにも右利きと左利きがある?
●タコは「光の種類」が見分けられる?
●タコも夢を見ている……かも?
●タコはカモメを食べることもある?
●タコの死因は2つしかない?
●「地獄の吸血イカ」とよばれるタコがいる?
●ネコにタコを食べさせちゃダメ?
●タコは真水に入れると死んでしまう?
など。
池田 譲
1964年、大阪生まれ。北海道大学大学院を修了して博士号(水産学)を取得。その後、スタンフォード大学、京都大学、理化学研究所などを経て現職へ。イカとタコの知性、社会性、コミュニケーション、飼育法などを研究。『タコのなぞ 海の賢者のひみつ88』(講談社)、『イカの心を探る』(NHKブックス)、『タコの知性』(朝日新書)など著書多数。小学生時代のあだ名はイケ。
1964年、大阪生まれ。北海道大学大学院を修了して博士号(水産学)を取得。その後、スタンフォード大学、京都大学、理化学研究所などを経て現職へ。イカとタコの知性、社会性、コミュニケーション、飼育法などを研究。『タコのなぞ 海の賢者のひみつ88』(講談社)、『イカの心を探る』(NHKブックス)、『タコの知性』(朝日新書)など著書多数。小学生時代のあだ名はイケ。