どう猛な肉食動物対決! 強力パンチと猛スピードが武器のヒグマvs.「悪魔のクマ」と呼ばれる最大級のイタチ・クズリ

巨大生物、危険生物……MOVEの「もし戦わば! 」シリーズ! 

危険生物とは?

MOVE mini「危険生物」より
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地球上には、たくさんの生きものがいて、なかには人間をおそって殺してしまうほど、危険なものもいます。しかし、危険生物たちは、わけもなく人間をおそっているのではありません。生きものがどうして危険な行動をとるのかを考えてみましょう。

危険生物もし戦わば! 「ヒグマ」vs.「クズリ」

ヒグマとクズリは北半球の森林に生息しています。生息する場所が重なっているため、現実でも出合うことはあるようです。強力なパワーとスピードをかねそなえるヒグマと、動物一と名高い勇敢さとどう猛さを持つクズリが出合えばどうなるのでしょうか?

強力なパワーとスピードをもつ!

MOVE mini「動物」P78-79より
ヒグマ(クマ科)
■体長 1.7〜2.8m、尾長/6.5〜21cm
■生息地 北海道、アジア、ヨーロッパ、アフリカ北西部、北アメリカ
家族か単独で、昼も夜も活動します。果実や魚などいろいろなものを食べます。

前あしからくりだされるパンチは、巨大なヘラジカを一撃でしとめるほどの威力です。大きな体のわりに、時速50kmで走ることができるスピードをもちあわせています。逃げるえものにすばやく追いつき、パンチでたおしてしとめます。

大型で、気があらく、攻撃的!

MOVE minii「動物」P87より
クズリ(イタチ科)
■体長 65〜105cm、尾長/13〜26cm
■生息地 北アメリカ、ユーラシア北部
単独で広いなわばりをもち、雪の上でも軽やかな足どりで、移動します。

凶暴でこわいもの知らずのクズリは「悪魔のクマ」と呼ばれることがあります。ヒグマやオオカミのえものをうばったり、自分の体重の20倍もあるヘラジカをしとめたりすることもあります。体格のわりに、あごの力が強く、えものの骨をくだくほどです。

強力なパワーとスピードvs.どう猛な性格 強いのはどっち!?

MOVE「 危険生物 新訂版」より
総評:クズリの攻撃にヒグマが逃走?

ヒグマ最大の亜種アラスカヒグマの体長はおよそ3m、体重は680kgです。ヒグマの前あしの一撃をうければ、クズリはひとたまりもないでしょう。しかし、奇襲攻撃と小さな体を生かせば、クズリがヒグマを追いはらうことがあるかもしれません。

たとえばクズリが、近くの樹上や岩場でヒグマを待ちぶせて、首の後ろに飛びつく奇襲攻撃をしかけます。ヒグマのあしは首の後ろに飛びつく奇襲攻撃をしかけます。ヒグマのあしは首まで上がらないので、なかなかクズリをふりはらうことはできないでしょう。

ヒグマは、たくさんの毛と厚い皮ふと脂肪につつまれているので、かんたんには傷つきませんが、野生動物はむだな戦いをすることはありません。ヒグマは命にかかわることでなければ、けがをしてまで戦うことはせず、クズリのしつこい攻撃をいやがり、逃げ出すこともあるでしょう。

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