
都会にいる希少性の高いチョウ!地元のシンボルにもなった「ジャコウアゲハ」とは?
【ちょっとマニアな生きもののふしぎ】昆虫研究家・伊藤弥寿彦先生が見つけた生きもののふしぎ (2/2) 1ページ目に戻る
2026.05.12
昆虫研究家:伊藤 弥寿彦
ジャコウアゲハを守るための活動
当時、ジャコウアゲハに気づく人は誰もいませんでした。そこで町内会のまとめ役の方に、このチョウの品川区内での希少性(大切さ)について説明して、「幼虫の食草を残してもらえないでしょうか?」とお願いしたところ、幸いその方たちのご理解をいただき、土手の花壇のウマノスズクサは刈り取られなくなりました。
不思議な形をしているウマノスズクサの花
ウマノスズクサに産み付けられた卵

やがてジャコウアゲハの説明看板が作られ、町内会で積極的にアピールしてくれるようになりました。運河沿いのジャコウアゲハは、ひとつの町おこしのシンボルになったのです。
ジャコウアゲハの幼虫
先日、土手を散歩していたら「ジャコウアゲハの幼虫横断注意」がありました。
幼虫横断注意の看板
知らなければ気味の悪い芋虫かもしれませんが、こんな注意書きがあれば、関心をもって見てくれる人が増えることでしょう。
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変わった姿をしているジャコウアゲハの蛹(さなぎ)
上からみた蛹
運河での最初の出会いからおよそ20年。今年も又、春の訪れとともに優雅に舞うジャコウアゲハの姿がありました。
写真提供/伊藤弥寿彦
この記事は2025年4月に執筆したものです。
この記事は2025年4月に執筆したものです。
昆虫のなかまが掲載されているMOVE













伊藤 弥寿彦
1963年東京都生まれ。学習院、ミネソタ州立大学(動物学)を経て、東海大学大学院で海洋生物を研究。20年以上にわたり自然番組ディレクター・昆虫研究家として世界中をめぐる。NHK「生きもの地球紀行」「ダーウィンが来た!」シリーズのほか、NHKスペシャル「明治神宮 不思議の森」「南極大紀行」MOVE「昆虫 新訂版」など作品多数。初代総理大臣・伊藤博文は曽祖父。
1963年東京都生まれ。学習院、ミネソタ州立大学(動物学)を経て、東海大学大学院で海洋生物を研究。20年以上にわたり自然番組ディレクター・昆虫研究家として世界中をめぐる。NHK「生きもの地球紀行」「ダーウィンが来た!」シリーズのほか、NHKスペシャル「明治神宮 不思議の森」「南極大紀行」MOVE「昆虫 新訂版」など作品多数。初代総理大臣・伊藤博文は曽祖父。