都会にいる希少性の高いチョウ!地元のシンボルにもなった「ジャコウアゲハ」とは?

【ちょっとマニアな生きもののふしぎ】昆虫研究家・伊藤弥寿彦先生が見つけた生きもののふしぎ

昆虫研究家:伊藤 弥寿彦

運河土手の花壇で吸蜜するジャコウアゲハのオス
私が暮らしている場所は東京の品川区です。家やビルが建ち並んでいて、決して自然が豊かな場所とは言えません。かつて品川には江戸(東京)と京都を結ぶ「東海道」の第2の宿場がありました。品川付近の東海道は、元々海(東京湾)沿いにありましたが、昭和の時代に行われた大規模な埋め立てによって、今ではだいぶ陸地の内側に押しやられてしまいました。
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希少性の高い「ジャコウアゲハ」

海を埋め立てた時、出口を失った川と海をつなぐため、運河が作られました。その運河沿いの土手は今、花壇になって品川区民の憩いの散歩道になっています。
もう二十数年も前のことです。5月のはじめ、運河の土手を黒いアゲハチョウがヒラヒラと飛んでいるのを見つけました。ジャコウアゲハでした。
土手に積まれた草に止まっていたメス

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ジャコウアゲハは、どこにでも普通にいるチョウではありません。幼虫がウマノスズクサという、ちょっと変わった草を食べるので、その植物がないと生きていけないからです。土手の花壇をよく見たら、なんと花壇の中にハート形の葉が特徴的なウマノスズクサが生えていました。
花壇に生えたウマノスズクサ(幼虫の食草)
当時、品川区のこんな場所でジャコウアゲハがいるのは私には想定外なことでした。報告する価値があると考え、昆虫の専門誌に投稿しましたら、その記録が掲載されました。

花壇は植え替えや手入れの時に、下草を刈り取ってしまいます。案の定、ウマノスズクサもほとんどが刈り取られていました。
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ジャコウアゲハを守るための活動

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