このおっかないけどカッコいい魚の名前は『ミズウオ』。
ふだんは水深数百メートルのくらい海を泳いでいる深海魚だ。
で、おもしろいことにこの魚はなんと海岸で「ひろえる」。
そう! ミズウオは深海魚なのに、冬になると砂浜にうちあげられてしまうんだ。
中にはビクビク動いているものやなみうちぎわでフラフラ泳いでいるものもいる。
これを探すのが……チョーたのしい!!
でも、なんでこんなことがおきるの?
<深海からふきあげられてくる?>
ミズウオがうちあげられるのは駿河湾(するがわん)のきしべ。
富士山のふもとだ。駿河湾は日本でいちばん深い海。
岸からちょっと沖へ出ると、そこはもう深さ数百メートルという深海。
ミズウオだけでなく、オオグソクムシやリュウグウノツカイなどいろいろな深海の生きものたちがくらしている不思議な海なんだ。
ではなぜ、そんなに深いところにくらしているミズウオがぼくらの足もとに?