深さ400〜600メートルで捕獲作戦! 深海に潜むサメは電気を感じてエサを探す!

前回の記事「暗闇に光る目! 深海のサメがカッコいい!!」では深海200メートルあたりで釣れたサメを紹介。

では、もう少し深いところ、深さ400〜600メートルあたりまでエサを落としてみよう。
深海ザメは光やニオイのほかにも、あるモノをたよりにエサを探す。

それはなんと…「電気」!

生きている動物はみんな、体を動かすときに筋肉からとても弱い電気を出しているんだ。サメの顔にはその電気を感じ取る「ロレンチーニ器官」という仕組みがある。そして深海ザメはとりわけたくさんのロレンチーニ器官を持っているのだ。つまり電気にチョー敏感!
だから深海でも泳げるサバやムロアジ、グルクン、深海アナゴなんかを生かしたまましずめると、すぐにヤツらが食いついてくる。ヘラツノザメだ!

深さ400〜600メートルほどで釣れるヘラツノザメのなかま。

これは深海魚っぽいぞ!というかサメっぽくない!

ヒレは小さくて体つきはニョロニョロで泳ぎがヘタ

そして目が満月みたいに光ってる!

フトツノザメより黄色っぽいかな。ヘラのように長くのびた鼻(吻という)にはロレンチーニ器官がたくさんつまっている。これで暗やみでもエモノは見逃さない!

暗くてエサの少ない深海ではあらゆる感覚をとぎすませていないと生きていけないのだろう。深海ザメたちのヘンテコなすがたや能力は、そんなきびしい環境で生きのびるために進化した結果だったのだ。

こちらはナガヘラザメという小型の深海ザメ。

やはり鼻が長くのびている。白い点々が電気を感じとるロレンチーニ器官。

…けれど多くの深海ザメの体つきは意外と貧弱。ヒレは小さいし体はニョロニョロしてて泳ぎはへたくそ。歯も小さいし、サメらしくない。
エサの少ない深海ではそんなにビュンビュン泳ぎまくったらすぐにおなかがすいて動けなくなってしまうのかもしれない。すばやく泳がなくても捕まえられる動きのにぶい生きものや死んだ魚を食べることでエネルギーを節約しているのかも?


次回は深海のサメの色の特徴に迫る!
お楽しみに!