暗闇に光る目! 深海のサメがカッコいい!!
2018.05.08
デカい!歯がするどい!泳ぎがはやい!人をおそう!…などなど、ちょっとおっかない生きものだと思っている人も多いかもしれない。
でも実はサメの中には人間をおそったりしないおとなしいもの、泳ぎがヘタクソなもの、手のひらに乗るほど小さいものなどいろいろな種類がある。
中でもとりわけ不思議なすがたをしているのが深海に暮らしているサメだ。
ふだん人間とかかわることのないサメたちを釣り上げて観察してみよう。
目がデカい! 光る!
「深海」とは海の中でも深さ200メートルよりも深いところのこと。それくらい深くなると太陽の光がほとんど届かなくなるので、いつだって夜のようにくらい。太陽の光がないと海草も育たないので、食べるものも少ない。
深くなればなるほど、僕らが知っている青い海とはかけはなれた世界になっていく。そんなところに住んでいるサメってどんなやつらなんだろう?
じゃあ、まずは練習がてら深海の入り口である深さ200メートルへ釣りバリとエサをしずめてみよう。イカなどニオイが強いものが深海ザメたちの好物だ。
エサを深海にしずめて待つことしばらく。とつぜん「グググン!」といきおいよく釣りざおがひっぱられる。こんなとき、水面へ上がってくるのはたいていフトツノザメという深海ザメだ。
…目だ!目がネコのように大きく、ギラギラと緑色に光っている。そのせいかサメなのにちょっとかわいい顔つきに見える。
この大きくかがやく目は暗い暗い深海でわずかな光をキャッチしてものを見ることができるすぐれもの。フトツノザメにかぎらず、ほとんどの深海ザメがこうした宝石のような目を持っているぞ。
次回は、深さ400〜600メートルあたりまでエサを落として捕獲したサメをご紹介!
お楽しみに。