深さ400〜600メートルで捕獲作戦! 深海に潜むサメは電気を感じてエサを探す!
2018.05.15
では、もう少し深いところ、深さ400〜600メートルあたりまでエサを落としてみよう。
深海ザメは光やニオイのほかにも、あるモノをたよりにエサを探す。
それはなんと…「電気」!
生きている動物はみんな、体を動かすときに筋肉からとても弱い電気を出しているんだ。サメの顔にはその電気を感じ取る「ロレンチーニ器官」という仕組みがある。そして深海ザメはとりわけたくさんのロレンチーニ器官を持っているのだ。つまり電気にチョー敏感!
だから深海でも泳げるサバやムロアジ、グルクン、深海アナゴなんかを生かしたまましずめると、すぐにヤツらが食いついてくる。ヘラツノザメだ!
暗くてエサの少ない深海ではあらゆる感覚をとぎすませていないと生きていけないのだろう。深海ザメたちのヘンテコなすがたや能力は、そんなきびしい環境で生きのびるために進化した結果だったのだ。
エサの少ない深海ではそんなにビュンビュン泳ぎまくったらすぐにおなかがすいて動けなくなってしまうのかもしれない。すばやく泳がなくても捕まえられる動きのにぶい生きものや死んだ魚を食べることでエネルギーを節約しているのかも?
次回は深海のサメの色の特徴に迫る!
お楽しみに!