
NHK「劇場版ダーウィンが来た!」をより楽しく観る方法 井田彰彦監督と声優・水瀬いのりさんが伝授
チーターにも個性がある!? 「劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち」公開 特別インタビュー
2026.10.02
井田彰彦監督(左)、ナレーションとツノミン役を務めた声優・水瀬いのりさん。おなじみのヒゲじい、マヌ子ママ、ツノミンと一緒に。 撮影/日下部真紀
NHKの自然ドキュメンタリー番組「ダーウィンが来た!」の劇場版6作目となる「劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち」が、10月2日(金)に全国公開。今回スポットを当てたのは、世界各地の大自然で暮らすネコ科動物たち。40種類以上のネコ科の仲間が次々と登場し、その知られざる生き様を圧倒的な映像美で描きます。
そこで、これまでも「ダーウィンが来た!」でディレクターとして数々の番組を担当してきた井田彰彦監督、ナレーションとツノミンの声を務めた声優・水瀬いのりさんにインタビュー。映画への想いや注目のネコ科動物、さらに、番組が「講談社の動く図鑑MOVE」とコラボした『ダーウィンが来た! 地球まるごと生きもの図鑑』について、おふたりにお話を伺いました。
そこで、これまでも「ダーウィンが来た!」でディレクターとして数々の番組を担当してきた井田彰彦監督、ナレーションとツノミンの声を務めた声優・水瀬いのりさんにインタビュー。映画への想いや注目のネコ科動物、さらに、番組が「講談社の動く図鑑MOVE」とコラボした『ダーウィンが来た! 地球まるごと生きもの図鑑』について、おふたりにお話を伺いました。
『ダーウィンが来た! 地球まるごと生きもの図鑑』(講談社)
20年間撮り続けてきたネコ科動物の集大成
──本作の主役は、ネコ科の動物ですね。どのような想いで制作されたのでしょうか。
井田彰彦監督(以下、井田監督):「ダーウィンが来た!」は、今年(2026年)、放送20周年の節目を迎えました。これまで取材を重ねてきた膨大な記録の中から、とびきり光る映像を選りすぐった“ネコ科動物の集大成”ともいえる映画だと思っています。
本作のテーマは、家族や夫婦、仲間といった“つながり”。ライオン、チーター、ジャガー、マヌルネコ、カラカルなど、さまざまなネコ科動物が登場しますが、映画として楽しんでいただけるように、長期取材を重ね、彼らの成長や変化が感じられる物語性の強い映像をピックアップしています。
また、子ネコがたびたび出てくるのですが、必ずお母さんネコやきょうだいネコとの絆を見せるなど、ただかわいいだけじゃない描き方を意識しました。自然の中をたくましく生き抜くネコ科動物たちの生き様はもちろん、こうした家族愛や親子愛も感じていただけるのではないかと思います。
本作のテーマは、家族や夫婦、仲間といった“つながり”。ライオン、チーター、ジャガー、マヌルネコ、カラカルなど、さまざまなネコ科動物が登場しますが、映画として楽しんでいただけるように、長期取材を重ね、彼らの成長や変化が感じられる物語性の強い映像をピックアップしています。
また、子ネコがたびたび出てくるのですが、必ずお母さんネコやきょうだいネコとの絆を見せるなど、ただかわいいだけじゃない描き方を意識しました。自然の中をたくましく生き抜くネコ科動物たちの生き様はもちろん、こうした家族愛や親子愛も感じていただけるのではないかと思います。
──番組の次回予告アニメ「マヌ~ルのゆうべ」のツノミンとマヌ子ママにとっては、映画デビュー作になりますね。
水瀬いのりさん(以下、水瀬さん):そうなんです。マヌルネコのマヌ子ママとヨツコブツノゼミ・ツノミン、ふたりがナビゲーターとなって、新しいネコ科動物の仲間を探しに世界中を旅します。
ツノミンとマヌ子ママが、世界のネコ科動物たちの驚きの得意技を紹介! ©劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち 製作委員会
水瀬さん:「マヌ~ルのゆうべ」が始まって7年、ヒゲじいとともにたくさんの方に知っていただき、愛され、胸を張って劇場版に登場できることがすごくうれしいです。「マヌ~ルのゆうべ」チームの絆がさらに深まり、士気が上がる銀幕デビューになりましたし、私にとってツノミンはより特別な存在になりましたね。
「劇場版ならではの、厳選した迫力ある映像をご覧いただけたら」と、井田監督。 撮影/日下部真紀
ネコの仲間たちの命の物語を感じてほしい
──特に印象に残っているネコ科動物、注目してほしいネコ科動物は何でしょう?
水瀬さん:私は、群れで行動する5頭の若きチーターたちですね。単独で暮らすはずのチーターが群れを成すことにも驚きましたが、威圧的なリーダーのオルパダンがいて、ひたむきで心優しいオルニョクがいて、チーターにもそれぞれ個性があるんですよね。
彼らを8年間追い続けるうち、群れの形勢は逆転するのですが、新たなリーダーとなったオルニョクは、以前の優しい性格のまま。あんなに怒ってばかりだったオルパダンにも決してやり返そうとせず、手を差し伸べるんです。
ほかにもオルニョクは、天敵のハイエナと獲物をシェアしたり、私がイメージする動物の世界では考えられない姿をたくさん見せてくれます。彼の存在が群れに新しい進化をもたらす予感がしましたし、懸命に生きる強さを感じましたね。
彼らを8年間追い続けるうち、群れの形勢は逆転するのですが、新たなリーダーとなったオルニョクは、以前の優しい性格のまま。あんなに怒ってばかりだったオルパダンにも決してやり返そうとせず、手を差し伸べるんです。
ほかにもオルニョクは、天敵のハイエナと獲物をシェアしたり、私がイメージする動物の世界では考えられない姿をたくさん見せてくれます。彼の存在が群れに新しい進化をもたらす予感がしましたし、懸命に生きる強さを感じましたね。
「チーターにも、仲間を思いやる心があるのだと驚きました」(水瀬さん)。 ©劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち 製作委員会
井田監督:いちばん思い入れがあるのは、17年前から撮り続けているツシマヤマネコですね。長崎県の対馬だけに住む絶滅危惧種で、生息数は100頭ほどといわれています。
取材を始めたころはほんの一瞬、その姿をおさめることしかできなかったのですが、近年はドローンカメラなどを使って、子育てのようすや家族関係を物語として撮れるようになりました。ただ見るだけではなく、みなさんが感情をのせられる対象になったんですね。映画では、ツシマヤマネコの貴重な狩りの瞬間をとらえたシーンも描かれていますので、ぜひ注目していただきたいです。
取材を始めたころはほんの一瞬、その姿をおさめることしかできなかったのですが、近年はドローンカメラなどを使って、子育てのようすや家族関係を物語として撮れるようになりました。ただ見るだけではなく、みなさんが感情をのせられる対象になったんですね。映画では、ツシマヤマネコの貴重な狩りの瞬間をとらえたシーンも描かれていますので、ぜひ注目していただきたいです。
井田監督が17年の歳月をかけて追い続けたという、ツシマヤマネコの貴重なシーンも! ©劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち 製作委員会
図鑑があると映画の世界がもっと広がる!
──今夏、「ダーウィンが来た!」と「講談社の動く図鑑MOVE」がコラボレーションした『ダーウィンが来た! 地球まるごと生きもの図鑑』が発売されました。番組ディレクター全面協力のもと、世界を旅するような構成で、これまで番組に登場した生きものたちを大陸ごとに紹介。ネコ科動物も多数掲載されていますね。
『ダーウィンが来た! 地球まるごと生きもの図鑑』(講談社)
アフリカ大陸には、多様な大型動物が集う。 『ダーウィンが来た! 地球まるごと生きもの図鑑』(講談社)より
水瀬さん:セレンゲティ大平原、ナミブ砂漠……。まさに、映画に出てくるエリアも載ってますね!
井田監督:この図鑑を開くと、世界中にものすごい種類の生きものたちが暮らしていて、しかも、それぞれに際立った能力を持っていることを知っていただけると思います。改めて“地球のすごさ”“自然の奥深さ”を感じますね。
水瀬さん:私は、森林なら森林、草原なら草原と、生きものの生息地を勝手に大きく分けて考えていたんですが、森林といってもどの地域の森林なのか、フィールドによっても生態や生き方が違うことにビックリしました。
図鑑を読むと、「なぜこの場所にこの生きものが暮らしているのか」「どんな暮らし方をしているのか」がわかりますし、たくさんの発見がありますよね。映画とリンクさせて予習・復習として読んだら、きっとより映画を楽しんでいただけると思います。
図鑑を読むと、「なぜこの場所にこの生きものが暮らしているのか」「どんな暮らし方をしているのか」がわかりますし、たくさんの発見がありますよね。映画とリンクさせて予習・復習として読んだら、きっとより映画を楽しんでいただけると思います。
図鑑を見て「改めて“地球のすごさ”を感じます」と、井田監督。 撮影/日下部真紀
水瀬さん&井田監督からメッセージ
──最後に、映画を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。
水瀬さん:お子さんは、まず劇場版ならではの迫力ある映像と音響にきっとワクワクしますし、大人の方は、ナレーションで語られる映像の背景にも心を揺さぶられると思います。観終わったあとに親子で感想を言い合って、子どもと大人、それぞれの視点や発見の違いを楽しんでいただけたらうれしいです。ツノミンとマヌ子ママの活躍にも、どうぞご期待ください!
井田監督:制作側の立場でいうと、映画や図鑑に出てくる生きものは、どれもひとつひとつ現地に行って、我々の仲間が撮影しています。目的の生きものになかなか出会えなかったり、天気に悩まされたり、現場はいつも大変で苦しみながら撮影しているのですが、それでもやっぱりすごく楽しい世界なんですよね。
私自身、子どものころに自然番組を観て「生きもののことをもっと知りたい」「こういう仕事がしたい」と思い、今があります。映画をご覧になったお子さんが、自然への興味をより深めて、「生きものの世界って楽しそうだな」と感じてくれたらいいですね。
私自身、子どものころに自然番組を観て「生きもののことをもっと知りたい」「こういう仕事がしたい」と思い、今があります。映画をご覧になったお子さんが、自然への興味をより深めて、「生きものの世界って楽しそうだな」と感じてくれたらいいですね。
「『ダーウィンが来た!』に関わるようになって、動物園や水族館に行く回数が増えました」(水瀬さん) 撮影/日下部真紀
ナビゲーターとしてスクリーンデビューを飾るツノミン(中)とマヌ子ママ(左)。もちろん、おなじみヒゲじいも登場! 撮影/日下部真紀
10月2日(金)公開「劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち」
©劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち 製作委員会
NHK「ダーウィンが来た!」劇場版第6弾は、世界一かわいい最強ハンター“ネコのなかまたち”がスクリーンに大集合! 灼熱の砂漠でキリンを狙うライオンの豪快な狩り、サバンナで群れで暮らす若いチーターの連携プレイなど、世界中のネコ科動物たちの驚きと発見でいっぱいの物語です。
「劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち」
2026年10月2日(金)より、ユナイテッド・シネマ豊洲ほか、全国ロードショー
製作:ローソン・ユナイテッドシネマ/NHKエンタープライズ
映像提供:NHK 制作:NHKエンタープライズ
配給:ローソン・ユナイテッドシネマ
監督:井田彰彦
語り:水瀬いのり
「マヌ~ルのゆうべ」山田孝之、水瀬いのり、中村千絵、葉山翔太、峰晃弘
ヒゲじい:龍田直樹
©劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち 製作委員会![]()
ヘアメイク/山本小百合
スタイリスト/田村理絵
取材・文/星野早百合
スタイリスト/田村理絵
取材・文/星野早百合

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