アフリカゾウはすごい嗅覚の持ち主!

アフリカゾウは約2000種類のにおい受容体をもっている!?

アフリカゾウは、サハラ砂漠より南のアフリカで暮らす、最もからだの大きなゾウの仲間です。
このたび、さまざまな動物を対象に調査を行ったところ、どの動物よりも、アフリカゾウがすぐれた嗅覚をもっていることがわかりました。
私たちはもちろん、イヌにもわからないくらいわずかな臭いのちがいでも、アフリカゾウはかぎ分けることができるようです。
この調査は、イヌや人間をふくむ13種類の動物がもつ、「におい受容体」の種類の数を調べることで行われました。
においというのは、空気中にただよう、目に見えないほど小さな「におい物質」が引き起こす感覚です。におい物質が鼻に吸い込まれると、鼻の奥にある「嗅上皮(きゅうじょうひ)」にくっつきます。
嗅上皮には、「嗅細胞(きゅうさいぼう)」という細胞がならんでいます。この嗅細胞の表面に、「におい受容体」があるのです。
におい物質がにおい受容体にくっつくと、その情報が脳へと伝わり、「いい香り」や「くさい」などと感じます。

におい受容体の種類の数は、動物の遺伝子を調べるとわかります。
今回調べたところ、アフリカゾウは約2000種類のにおい受容体をもっていることがわかりました。その次に多かったのはラットで、約1200種類ありました。

ちなみに人間の場合は、約350種類のにおい受容体をもち、それらを組み合わせて使うことで、数万種類のにおいをかぎ分けることができるといわれています。つまり、アフリカゾウなら数万種類どころではなく、もっともっとたくさんのにおいをかぎ分けることができるというわけです。
そのすぐれた嗅覚で、危険があるかないかを感じとったり、食べ物や水場の場所を探ったりしているのかもしれませんね。

■関連:「動物」22-25ページ、「人体」72-73ページ