うんちの下の小さなイケメン『ゴホンダイコクコガネ』
2020.03.23
さあ!とつぜんだけど、今日はウシのうんちをほじくりかえすお話だ。どうしてそんなわけのわからないことをするのかって?…ふふん!なぜならうんちの下にはめちゃくちゃカッコいい虫たちがひそんでいるからさ!
見た目も枯れ草がまじった泥のよう。パッと見たところ虫のすがたさ見えないが、ひっくり返したりその下の地面を掘りかえしてみると…!
はい、出た!!
ビカビカとかがやく黒い体。そしてなんといってもオスの肩と頭にはえた5本の大きなツノ!まるでカブトムシをパワーアップさせたような、ドッシリとした体つきの甲虫があらわれたぞ!
すごい迫力だ!!
この昆虫の名前はゴホンダイコクコガネ。
ウシやシカなど草食動物のウンチを食べる、いわゆるフンコロガシの仲間だ。
ただし、ゴホンダイコクコガネはうんちをゴロゴロ転がして運ぶことはない(※そもそも日本にはうんちを転がすフンコロガシはあまりいない)。ただし、うんちの下に穴をほって育児球(いくじきゅう:うんちをボールのように丸めたもの)を作り、その中に卵を産んで子育てをする。
食べ物がうんちと聞くとなんだかばっちいように思えるかもしれないが、それが気にならなくなるほど見た目もカッコよく、生態もおもしろいとてもステキな虫なのだ。
実は小さい!でもカッコいい
だがこのゴホンダイコクコガネ、こんなにイカした虫なのにいまひとつ有名になりきれていない。
カブトムシやファーブル昆虫記に登場する同じくフンコロガシの『スカラベ』のようなスター昆虫になっていてもおかしくないと思うのだが…。
いまいち人気が出ていないそのワケは…たぶん大きさにある。
実はこのゴホンダイコクコガネ、体長1センチ程度ととっても小さいのだ。うーん、どんなに立派なツノを持っていても体があずきサイズだと人目につかないよな…
▶︎ちっちゃくたって、このカッコよさはホンモノだ!
でもだいじょうぶだぞゴホンダイコクコガネ!僕はキミのかっこよさをよぉ~くわかってるからな!!