5月12日 ウルトラマンAが宇宙飛行士に憑依したブロッケンと戦う!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 5月12日(1972年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月12日」(1972年)。
ブロッケンと戦うウルトラマンA  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1972年4月7日より放送が開始された『ウルトラマンA』は、怪獣を超える怪獣である「超獣」を送りこむ異次元人ヤプールと戦うため、超獣攻撃隊TAC(タック)の隊員となった北斗星司と南 夕子がウルトラタッチでウルトラマンAに変身。必殺のメタリウム光線や、バーチカルギロチンをはじめとした多彩な切断技などを駆使して超獣を次々と撃破していく。

日本初の有人宇宙船・新星号が月から帰還する途中、大気圏突入直前に消息をたつ。TACは新星号の小山パイロットを救出するが、小山は超獣・ブロッケンに乗っ取られていた。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

超獣が宇宙飛行士に乗り移る

1972年5月12日は『ウルトラマンA』第6話「変身超獣の謎を追え!」が放送された日です。日本初の有人宇宙船・新星号が月への旅を終え、地球に帰還しようとしていた。パイロットは宇宙飛行士第1号となったTACの小山隊員である。

新星号のコントロールをしているTACの司令室はパイロットの小山と交信していたが、突如船体の表面温度が異常に上昇し、通信が途切れる。小山の新星号は、ヤプールがワニと宇宙怪獣を合成して作り出した超獣・ブロッケンの攻撃を受けていたのだ。さらに、ブロッケンはヤプールの命令で小山の体に乗り移る。

その後、新星号は大気圏に突入するが、機体は炎上しコントロールを失っていた。出動したTACは空中で消火し、ワイヤーで船体を制御。小山は奇跡的に生還した。竜隊長は信頼する小山にTACで開発中の新しいロケットエンジンのテストを依頼する。光速に迫る新型エンジンは、4次元の世界を覗けるかもしれないと話題になった。

小山の家庭は、第2子が生まれるところであり、今は息子の敦がひとりで家の留守を預かっている。北斗と南は小山を敦の待つ家に送り届けたのだった。しかしその夜、敦は小山が布団に入っても手袋を取らないことに気づく。小山は息子にそのことを尋ねられると、「後で取るんだよ」はぐらかす。

その後、夜中に目を覚ました敦が、父親が寝たままはめていた手袋をはずしてあげたところ、その手は目と口のあるおぞましい形に変貌していた。
小山隊員の手には目と口があった  ©円谷プロ
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