あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「9月8日」(1968年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
地球での激しい戦いによって、ダンの体は傷ついていた。セブンの上司にあたるM78星雲人から、これ以上戦ってエネルギーを消耗すれば、命を落とすと警告を受けたダン。そんななか、地球侵略を目論むゴース星人が出現。アマギ隊員が連れ去られてしまう。ダンは、ゴース星人の差し向けた双頭怪獣 パンドンを辛くも撃退するが、ダンの体はいよいよ限界を迎えようとしていた。
ダンが基地から姿を消す
ウルトラ警備隊の医務室に運ばれたダンだったが、アンヌたちの「レントゲンを撮る」という言葉を聞いて、姿を消す。レントゲンを見られれば、ダンが宇宙人であることが発覚してしまうのだ。一方、ソガ隊員とフルハシ隊員は、セブンが倒したパンドンの残骸が無くなっていることに気づく。その後、ふたりはゴース星人の宇宙船を発見し攻撃するが、熊ヶ岳付近で宇宙船を見失ってしまった。
ゴース星人は、アマギの体を使い、人類に降伏を要求してきた。そして、降伏を受け入れない場合、地底ミサイルで世界の主要都市を破壊すると宣言する。
ダンはウルトラ警備隊専用車両のポインターで抜け出していたが、運転もままならず、路肩に車を停めていた。そこに、ある姉弟が通りかかり、ダンを自宅に連れて行く。しかし、母親と姉の「医者を呼ぶ」という会話を聞き、家を出ようとする。ウルトラ警備隊に憧れる少年に、「注射が嫌いなんだよ」と言い、その場を去ろうとするダン。すると、少年はダンを秘密の作戦本部に案内した。