ニュージェネレーション ウルトラマンがなぜ面白いのか 3つのポイント!

新番組『ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ』も開始! 見逃せない魅力を探る!

テレビマガジン編集部

ニュージェネを彩った華々しきヴィランたち(『ウルトラマン ニュージェネレーション英雄伝』より)  ©円谷プロ
ウルトラマンゼロが登場から15年を経て、今なお存在感を放つ理由のひとつとして、最強のライバルであるウルトラマンベリアルの存在を忘れるわけにはいきません。

それまでにも、にせウルトラマンやイーヴィルティガなど、「悪いウルトラマン」がいなかったわけではありませんが、大きな力に魅入られた光の国の住人が闇堕ちしてヴィランになるという、「正義から悪へ」というストーリーを持ったウルトラマンは、ベリアルが初めてでした(『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』)。

しかもベリアルはその後も銀河皇帝カイザーベリアル、超銀河大帝アークベリアル(ともに『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』2010)、ウルトラマンベリアル アトロシアス(『ウルトラマンジード』2017)などのパワーアップを遂げては、ウルトラヒーローの前に立ちふさがる強敵であり続けてきました。

「息子」であるウルトラマンジードがウルトラマンゼロ、ウルトラの父、ウルトラマンキングの力を借りつつも、ベリアルとの1対1の壮絶な殴り合いから最後は基本技であるレッキングバーストで倒すという劇的な決着はベリアルの最期にもふさわしいもので、「ベリアルの復活とジードの成長」を軸に進んできた『ウルトラマンジード』の幕を下ろすのに最高のラストとなっていました。

こうしたテレビ作品を通して暗躍するヴィランは、ニュージェネ以前には『ウルトラマンA』(1972)の異次元人ヤプールぐらいしかいませんでしたが、ニュージェネでは他にもダークルギエル、ジャグラス ジャグラー、愛染マコト&美剣サキ、ウルトラマントレギア、寄生生物セレブロ(に憑りつかれた人間たち)、闇の三巨人、バズド星人アガムスといった強敵がウルトラヒーローたちの前に立ちふさがりました。

『ウルトラマンアーク』ではウルトラマンアークこと「光の使者ルティオン」の行動を邪魔に思う存在であるゼ・ズーが現れ、部下であるスイードや宇宙獣ザディーメなどを地球に送り込んできています。

ヴィランたちはもちろん強大な敵というだけでなく、先ほどあげたベリアルのように、それぞれがウルトラマンたちに負けないドラマを持っています。

時には戦いにおいて、時にはそれぞれの主義主張において主人公と対立し、ストーリーが盛り上がっていきます。

これからもさらなるヴィランたちの出現が、新たなニュージェネを切り拓いてくれるのではないでしょうか。

ニュージェネを支えるレジェンド&新ウルトラ怪獣

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