サバイバル達人・あばれる君が教えるアウトドアテクニック[竹飯ごう編]

親子で一緒に楽しむ! 竹飯ごうでご飯を炊こう! ミニ実践動画付き

テレビマガジン編集部

太めの青竹が、竹飯ごうには最適!

まずは、竹選びからスタート。

1〜2合のご飯を炊くことを想定し、直径10センチほどの青竹を用意します。

乾いた竹は、加工用や燃料としては良いのですが、飯ごうとして使う場合は、水分を多く含んで燃えにくい青竹を選びましょう。
「竹は、繊維の方向に合わせて刃を入れれば、簡単に割ることができるんです」と、竹を割って見せてくれたあばれる君  写真/『あばれる君のすぐに使えるサバイバル大全』より
青竹は、ホームセンターなどでも店舗によっては扱っていますし、キャンプ場の近くで竹やぶのオーナーさんに許可をとってから、入手する方法もあります。

まずは、竹飯ごう作りからスタート!

竹飯ごうには、縦置きタイプと横置きタイプ、2通りの作り方があります。

縦置きタイプは節を片側だけ残してコップのように縦に置いて使うのですが、アルミホイルなどでフタをする必要があるため、今回はパスすることに……。

というわけで、あばれる君が作ってくれたのは、竹以外のものを使わない横置きタイプです。
最初に、両側に節を残して竹をカットします。

サバイバルナイフで竹を切るのはさすがに手間がかかりますが、竹引き用ののこぎりがあれば、カットは意外と簡単ですよ。
竹筒を切る際は、竹引き用ののこぎりがあると便利。飯ごうにするので、必ず両側に節を残しておくこと  写真/『あばれる君のすぐに使えるサバイバル大全』より
次に、両側それぞれの節から3センチくらいのところに、深さ3〜4センチの切り込みを入れます。
切り込みは節の内側の左右に、竹の繊維に合わせて同じ深さで入れることが大切  写真/『あばれる君のすぐに使えるサバイバル大全』より
そして、ここからがポイントです。

切れ込みの端にナイフ(ナタがあればナタのほうがラク!)の刃を当てて、ナイフの背をたたきます。

竹の繊維にそって、縦に少しずつ刃を入れるように、ナイフの背をたたいていくと、反対側の切れ込みまでパカッと割れるんです。
ナイフの握り部分を、竹に入れた切れ目めがけてたたきつけるあばれる君  写真/『あばれる君のすぐに使えるサバイバル大全』より
ただし……。

サバイバル達人のあばれる君は、この刃を当てて少しずつ割り進める部分をすっとばして、ある程度切れ目を入れたら竹を直接たたいて割ってしまいました……。

これで、竹飯ごうが完成です。

切り取った部分はフタとして使うので、捨てないようにしましょう!
完成した竹飯ごうとフタを見せてくれるあばれる君  写真/『あばれる君のすぐに使えるサバイバル大全』より
このフタは、きちんと竹の繊維に沿って割れていれば、切り口に自然と角度がつくので、炊飯時にフタが中に落ちて困る……という事態にはならない仕組み。

これって、ある意味、すごいですね〜!

あとはお米を入れる前に、竹の内側の薄皮や切りくずなどをきれいに洗い流せばOKです。
次のページへ いよいよ、竹飯ごうを火にかけます!
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