サバイバル達人・あばれる君が教えるアウトドアテクニック[竹飯ごう編]

親子で一緒に楽しむ! 竹飯ごうでご飯を炊こう! ミニ実践動画付き

テレビマガジン編集部

アウトドア企画の第2弾は、親子で「竹飯ごう」に挑戦!

コロナ禍の影響もあり、人気が集まっているといわれるアウトドアの遊び。なかでも、子どもといっしょに体験できることもあって、キャンプに行ってみたいという親子が増えているようです。
山の中でポーズを決めるあばれる君  写真/『あばれる君のすぐに使えるサバイバル大全』より
……というわけで、テレビ番組の無人島脱出企画で圧倒的な勝利数を誇り、今回『あばれる君のすぐに使えるサバイバル大全』を責任編集したあばれる君に依頼して、アウトドア遊びの極意、第2弾として、飯ごうや鍋の代わりに、竹を使ってご飯を炊く方法について教えてもらいました。

竹飯ごうの炊飯は、お子さんといっしょに!

さっそく、あばれる君からアドバイス。
「キャンプに来たから、料理はバーベキューかカレー……それでも、もちろん楽しいですが、せっかくなら今回紹介するサバイバルテクニックを使って、より濃密な時間を過ごしてください。調理器具の代わりに竹を使う、まさに『究極のアウトドア体験』が意外と簡単にできるんですよ」とのこと。
今回の注目素材、竹を手にするあばれる君  写真/『あばれる君のすぐに使えるサバイバル大全』より
鍋を使わないでご飯を炊く。

こんな、ふだんではできない体験こそ、このアウトドアブームにのって、お子さんといっしょに挑戦してほしいアクティビティのひとつです。

親子で挑み、クリアすることで共有できる体験は、それこそどんなことにも代えがたい思い出になるのですから。

竹はサバイバル向きの万能素材!

竹は、日本の里山にはたくさんある普通の素材です。

この竹こそ、じつはサバイバル向きの素材で、燃料はもちろん道具や家具を作るためのマテリアルとしても、すごく優秀なんです。

今や、その居場所のほとんどをプラスチックなどの合成樹脂にゆずっているものの、日本ではこれまで、農具のかご、川魚を獲る漁具や釣り竿などの本格的な道具としてだけでなく、キッチンで使うざるやランチボックスなどの食器から、家の屋根や壁……と、それこそあらゆるところで竹が活躍していました。
あばれる君が、サバイバルの師匠にあたる方から贈られたという背負子も、軽量で丈夫な竹製だ  写真/『あばれる君のすぐに使えるサバイバル大全』より
竹材が木材と異なる最大の特徴は、中空構造であることです。

この中空構造のおかげで浮力があるから、並べて組めばいかだにもなるし、切ったり割ったりして、節を上手に利用すれば、食器や鍋代わりに使えるのです。

そして、もう一つの竹材の特徴といえるのが、すべての繊維が軸方向に平行に並んでいるため、繊維方向に強度があってしなやかで折れにくいのに、繊維の向きに合わせて刃を入れれば簡単に割ることができるところ。

つまり竹は、木材と比べて軽く、しかも加工がしやすい素材なんです。
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