

今回は特別に書き下ろしで、最新作の『ウルトラマンアーク』(2024年)から鎧甲殻獣シャゴン・宇宙獣ディゲロスを紹介しましょう。
地球怪獣と宇宙生物の合わせ技で、巨大怪獣に!

いつもと違う季節に現れて、肉食なのに鍾乳洞の岩をむさぼり喰うシャゴンに疑問を感じたSKIPメンバーは、同時に発見されていた宇宙寄生生物ウーズに寄生されているという真実にたどり着きます。
怪獣が出現したことに驚くのではなく、なぜその行動をとっているのかを解明しようとするスタンスは、以降のエピソードでも見られる、『ウルトラマンアーク』ならではの視点といえます。
ウーズの分泌するホルモンと、大量の炭酸カルシウムを食べたことで1日も経たないうちに50メートルに急成長したシャゴンは、鎧のように硬い甲殻で身を守るとともに、甲殻から放つ三日月状の甲殻スラッシュと口から吐く強酸でウルトラマンアークを追い込みます。
16年前に世界各地で怪獣が同時出現した「K‐DAY」以降、怪獣の出現が当たり前になった世界における、怪獣の調査・予測・予防対策・事後対策を任務とするSKIPの活動がよくわかる、第1話らしいエピソードとなっていました。