『ウルトラマンX』『オーブ』『ジード』ニュージェネのバラエティ

『講談社MOOK ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』よりぬきコラム【第15回】

テレビマガジン編集部

©円谷プロ PHOTO/講談社
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ウルトラマンシリーズに登場する怪獣・宇宙人の誕生物語やストーリー中での活躍を追跡して、解読するムック『ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』から、作品に登場する怪獣や宇宙人がなぜこれほど魅力的なのかをお伝えしましょう。

今回は、ウルトラマンシリーズがスタートから半世紀を迎える前後の時期に放送された『ウルトラマンX』(2015年)、『ウルトラマンオーブ』(2016年)、『ウルトラマンジード』(2017年)から虚空怪獣グリーザ、シビルジャッジメンター ギャラクトロン、ベリアル融合獣スカルゴモラを紹介しましょう。

打つ手なし? 暴れまわる「虚数」!

虚空怪獣グリーザ
トゲの生えた球体状の第一形態、空間エネルギーがゼロの第二形態、そして実体化した第三形態(写真)へと進化します。  ©円谷プロ PHOTO/講談社
虚空怪獣グリーザは『ウルトラマンX』第21話「美しき終焉」、第22話「虹の大地」に登場する怪獣です。

田口清隆メイン監督が、かつて宇宙恐竜ゼットンから受けた強烈なイメージを再構成したのがグリーザで、神としてのニュアンスも含んでいるようです。

15年前、ウルトラマンエックスとグリーザの戦いの結果、グリーザは太陽に叩き込まれるも、太陽フレアの異常爆発ウルトラフレアが起き、地球を守ろうとしたウルトラマンエックスをデータ生命体に変えてしまったというのが本作のプロローグとなっています。

あらゆるエネルギーを吸収して無に変換する特性を持っているため、周囲にどのような影響を与えても本人の空間エネルギー量は物理的には存在しないという、どう攻めていいかわからない強敵です。

宇宙空間を高速移動できる第一形態、奇妙な動きを見せるも無敵ともいえる第二形態に加え、Xio日本支部基地に保管されていたスパークドールズを吸収した最終形態がありますが、一旦エックスと大空大地を吸収したため、エクスラッガーの「想いを形にする力」により最終形態には攻撃も有効になっています。

平和を守るためのロボットが暴走して破壊神に!

惑星浄化のために作られたロボット!

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