2月27日 ウルトラQ 迷い込んだ洋館に巨大蜘蛛タランチュラがいた!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 2月27日(1966年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「2月27日」(1966年)。
洋館から出てくるタランチュラ  ©円谷プロ
『ウルトラQ』は、ウルトラマンシリーズ第1作目となる全28話のテレビシリーズ。巨大ヒーローが登場せず、星川航空パイロットの万城目 淳、助手の戸川一平、そして毎日新報カメラマンの江戸川由利子たちが怪奇な事件に遭遇する模様を描く。本作に出現した怪獣たちは以降の作品にも登場をはたし、過去にウルトラマンからウルトラマン80が地球にきていたという設定の『ウルトラマンメビウス』(2006年~2007年放送)でも、本作の内容が反映されている。

夜道に迷った万城目たちは、洋館に助けを求める。しかし、その洋館は蜘蛛の巣がはりめぐらされており、誰もいなかった。仕方なく洋館に無断で上がり込む万城目たち。しかし、彼らの前に巨大な蜘蛛が現れた。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

洋館に逃げ込む万城目たち

1966年2月27日は『ウルトラQ』第9話「クモ男爵」が放送された日です。ある日の夜、とある灯台に巨大な蜘蛛が現れ、職員を襲っていた。万城目、由利子、一平はパーティーを終え、友人の葉山、竹原、今日子と2台の車で帰路についていた。しかし、霧が立ち込めたことで道に迷い、さらに周囲の様子を確認しにいった一平と竹原は、底なし沼に落ちてしまう。

なんとか救出された一平たちであったが、夜中にずぶぬれとなってしまったふたりは寒さに震えていた。すると、森のなかに明かりが見える。万城目たちはその明かりに近づくと、そこには一軒の洋館が建っていた。洋館には誰もおらず、いたるところに蜘蛛の巣が張っている。万城目たちは沼に落ちたふたりを休ませるために、館を借りることに。

しかし、人がいないのに明かりが見えていたのは謎だった。そこで万城目は、クモ男爵の噂を思い出す。今から約90年前、蜘蛛をこよなく愛する「クモ男爵」と呼ばれる男爵がおり、世界中からさまざまな蜘蛛を集めて、屋敷で暮らしていた。しかしある日、男爵の一人娘が毒蜘蛛・タランチュラに刺されてしまう。さらに、その毒で暴れまわり、底なし沼に落ちてしまった。男爵は悲しむが、娘はタランチュラとなって甦り、ふたりは屋敷でひっそりと暮らしたという。
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