その魅力を探るためにはまず、『仮面ライダー』という大ヒット作品がどのように紹介され、子どもたちの心を震わせたのかを振りかえってみましょう。
「テレビマガジン」には『仮面ライダー』企画が山盛りだった!
ご覧のように、付録のミニブロマイドを筆頭に、カラーパノラマ、カラー記事、2色ページでは変身ポーズや怪人の超能力紹介、1色ページでは写真とイラストを使った怪人の詳細紹介という、全面展開ぶりです。
カラーパノラマは、地獄大使をはじめとしてショッカー怪人30体以上と、ダブルライダーの戦いを描いた、「少年マガジン」からのグラビア画のベテラン、石原豪人氏ならではの大作。空を飛べる怪人が右上に集まっていたり、構図上無理なく多くの怪人を出せるように、肩車をしている怪人が2組いたり、背景に襲撃されて発火している旅客機がしっかり描かれていたりと、さすがの1枚といえるイラストです。
怪人カード! 絵物語! リアルイラスト!
『仮面ライダー』特集では、最新怪人の紹介、大判のダブルライダーブロマイド、怪人カードに加え、オリジナルストーリーの絵物語が掲載されています。『仮面ライダー』でも脚本を書いている島田真之氏の文章と、前月に続いて石原豪人氏のイラストという豪華な布陣で、当時はまだマンガと並んでメジャーだった、大きなイラストに長文のストーリーが綴られる「絵物語」という形式でお話が展開します。
トリカブトたちショッカー怪人につかまってしまった仮面ライダー1号=本郷 猛を助け出すために、仮面ライダー2号=一文字隼人がショッカー基地に潜入する。しかしそれは、本郷がショッカーに対して仕掛けた罠だった……という物語です。
また7月号では、特集記事、ミニブロマイドや絵物語に加えて、リアルイラストで怪人の超能力を紹介しています。「使命」や「出身地」、「得意技」「鳴き声」「弱点」など、仮面ライダーとならんで、ショッカー怪人も子どもの人気者だったことがうかがえるページになっています。これを熟読して、「ショッカー怪人博士」と呼ばれた子どもたちもいたことでしょう。
テレビマガジンにはほかにも『仮面ライダー』情報がいっぱいだった!
こうした「テレビマガジン」の特集をワクワクしながら読んでくれた読者は、今でも仮面ライダーシリーズを楽しんで観てくれているのではないでしょうか。
特集の全容はこちらで確認!
『講談社MOOK テレビマガジン特別編集 本郷 猛/仮面ライダー1号 増補改訂』(税込み定価2750円)には、他にも藤岡 弘、氏の映画『仮面ライダー1号』出演に際しての、貴重なインタビューも掲載しています。
また、石ノ森章太郎氏をはじめとするマンガ作品のなかでの本郷 猛=仮面ライダー1号、テレビマガジン誌上での歴史、作品の制作秘話など、特別企画も盛り沢山で、『仮面ライダー』とその後の作品に登場した本郷 猛=仮面ライダー1号を追跡しています。
テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga