モフルン役齋藤彩夏「大切にしているぬいぐるみは、きっと何かを返してくれているはず」
TVアニメ『魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~』公開記念! 豪華声優陣へのスペシャルインタビューVol.4
2025.02.01
ライター:小川 聖子
アフレコが終わってもまだ夢の中にいるようでした
齋藤 はい。『魔法つかいプリキュア!』の続編は、当時からみんなで「やりたいね!」という話はしていたのですが、前例もないことなので正直難しいかとも思っていました。
だから、放送決定のサプライズ発表の際には本当に「ドッキリ!」的な企画かと思ってしまって……。でも、現場でキュアミラクル/みらい役の高橋さんが元気な挨拶をされているのを聞いて、「あれは……大好きな高橋さん!?」と思ってから、一気にワクワクが高まっていきました。
アフレコが始まってもまだ夢の中にいるような感覚でしたし、アフレコが終了してもまだドッキリだったんじゃないかという思いが拭えず……。
でも、りーちゃん(高橋さん)が最初に「この夢みたいな時間をみんなで一緒に楽しみましょう!」と言ってくださったので、私も本当に目一杯楽しもうと思って過ごしましたし、実際思い返してもとても楽しい時間でした。
──高橋さんをはじめ、みなさん同じことをおっしゃっていました(笑)。
齋藤 そうですよね! 前作で、みらいちゃんのおばあちゃん、かの子さんのセリフに「素直な思いは力になるんだよ、心がつながっていれば奇跡が起こるんだよ」という主旨のものがあったのですが、私はこの言葉をとても励みにしていました。
前作が終わり、私が少し“ロス”を感じていた時期にもなんとか元気に毎日を過ごせたのは、この言葉のおかげ。
「いつかきっとまたみんなと元気にお仕事するんだぞ」と、自分に言い聞かせることで頑張ってきました。私にとって本当に大切な言葉だったのですが、今回続編が実現したということは、もしかしたらこの作品は、みなさんにとってもそうだったのかなと。
スタッフさんや応援してくださるみなさんの気持ちがつながって、このご縁を作り出してくれたのかと思うと、ものすごく感慨深いですし、シンプルに「生きていてよかったな」と思ってしまうくらい、私にとっては嬉しいことでした。
──温かい思いが伝わってきます。久しぶりにモフルンを演じてみて、いかがでしたか。
齋藤 まず、モフルンの声が出せるかな、というのはちょっとドキドキしました(笑)。
ただ、歳をとるのとは少し違いますが、モフルンがスマホを使ったり、時計を読んでいるシーンがあって、「モフルンも同じ時間を生きてきたのかも」と思えるシーンがあったことは嬉しかったですね。
モフルンは相変わらずかわいくて、みんなと仲良しで、当時のアフレコのことも思い出しながら(モフルンの声を)作っていきました。