謎の男・アイルを案じる豊永利行「夢と希望に、現実を頑張る力までプラスされたのが“大人プリキュア”」
『魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜』放送開始記念! 豪華声優陣へのスペシャルインタビューVol.3
2025.01.25
「大人になること」への問題提起も含まれているのかも
豊永 前作を見てから臨むと、やっぱりみらいちゃんもリコちゃんも大人になったなと思いますね。
もちろん、「みらいちゃんは、ドジっ子で突っ走っちゃうところがあるのは変わらないな」なんて、思わず保護者目線で見てしまう部分はあるのですが、それでも何かが起こったとき、「ナシマホウ界での魔法のルールは……」みたいな、社会的な決めごとまで意識しながら行動しているみらいたちを見ると、「前作とは違って、大人になっているんだな」と思わされます。
ただこれは「大人になったね、よかったね」というポジティブな捉え方だけではなく、同時に「ルールに慣れることがすべていいことなのか?」みたいなことを、作品からそっと問題提起されているような、そんな気持ちにもなりました。
人は年齢を重ねると、「これをやるとこうなっちゃうから、やめておこう」という予測やシミュレーションがうまくなって、「とりあえずやってみよう!」という精神が薄れていってしまうことがあるものです。
だから僕は「これは自分にも当てはまるよな」「もっとチャレンジしなきゃダメだよね」と、結構自分ごととしても受け止めました。