謎の男・アイルを案じる豊永利行「夢と希望に、現実を頑張る力までプラスされたのが“大人プリキュア”」

『魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜』放送開始記念! 豪華声優陣へのスペシャルインタビューVol.3

全話見終わった後は「プリキュアだった!」と思えるはず

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──大人が見ても感じるものがたくさんありますね。今作は、「過去」「未来」「時間」がテーマになっている作品でもあります。

豊永 そう。お話の中にはみらいやリコが過ごしてきた「時間」というのも描かれて、それもまたカギになっています。

ですから、見る人によってはそこに自分自身や、自分の過去を重ねて見ることもあるかもしれません。

「ああしておけばよかったな」という後悔は誰にでもありますが、その後悔とどう向き合っていくべきか。この作品ではそんなところまで描かれているんですね。

 僕が演じるアイルも、みらいたちに「あのころはよかったよね」と思わせるような働きかけで、揺さぶりをかけていきます。

なぜアイルはそんなことをするのか? 彼の目的は何なのか? それはまだわかりませんが、今の時点でひとつ言えるのは、全話見終わった後にはきっと「プリキュアだった!」と思える内容になっている、ということです。

本当にあんまり細かいことは言えないのですが、「過去」は自分の「参考資料」だと思うんです。だから、ときにはちゃんと振り返って、浸って、それを「未来」に活かしていくというのは別に悪いことではないと僕は思います。

それで僕なりの解釈で作品を表せば、「過去に浸るときがあったっていいじゃない」。もう、これ以上は言えません(笑)。

──この先がますます楽しみになるお話です。最後に、Ane♡ひめ.net読者にメッセージをお願いします。

豊永 長年続いているプリキュアシリーズには、それぞれリアルタイムで視聴していたたくさんの子どもたちがいます。

僕のまわりでもときおり、「◯◯ちゃんはどのプリキュア見てた?」「私のときはこのプリキュア!」と、女性たちが話をしているのを見かけることがあります。

それを見ると、多くの人たちにとって、プリキュアは自分の子ども時代を思い出す、特別な思い入れがある作品なのだなと気づかされます。

だからこそ、やっぱりプリキュアはハッピーエンドがいいというか、ハッピーエンドに重きを置いたものにしたい……というのは、監督、プロデューサー、スタッフ、キャスト、みんなが言うことですし、僕自身も思っていることです。

今作の、『魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜』は、“まほプリ世代”の子どもたちが、自分が純粋にワクワクしながらTVアニメを見ていた“あのころ”を思い出せるもの、同時に今を頑張るための活力にもなってくれるものだと思っています。

「夢と希望を与える」というのがプリキュアシリーズなら、夢と希望に、「現実の自分も頑張ろう」と思えるパワーやエールまでプラスされているのがこの作品、“大人プリキュア”なのではないかと思っています。

『魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜』も、前作に負けないくらい「最後までプリキュア」になっていますので、みなさん安心して見ていただけると思います。
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