学習オンライン化の今こそ見直すとき!? 子どもとの距離感とは

オンライン授業でも、子どもの目の輝きを見逃さないヒント〜高濱正伸の 毎日子育てガッツポーズ〜

幼児のうちに、オンライン教育を体験せよ!

学びの現場は、算数や国語など習慣化学習はオンライン、実験や体験学習はリアル授業でといった具合に、多様な組み合わせを持たせるハイブリッド化がますます進むでしょう。そこで、就学前の子どもも、幼児向けのオンライン教室を体験したり、その利用の仕方や良さを知っておいたりすることは、いいことだと思います。

オンライン授業3つのメリット

①自分のペースで進められる
録画配信プログラムなら、何度でも見直すことができるし、途中で止めたり、戻したりして、考えながらゆっくり進めることができる。

②質問がしやすい
画面越しだと、誰にとっても先生との距離が最短で、はずかしがり屋の子でも、周りの目を気にせず、チャットなどで質問ができる。

③特別な経験ができる。
遠くて行くことができない博物館や美術館の展示物や、動物園や水族館の映像が楽しめて、好奇心を刺激する体験が家でもできる。
オンライン教材の選び方
子どもが見た後に、「僕もやってみたい」「続きが知りたい」と、行動を起こしたくなるようなものがGood!

時にはあえて、子どもと距離をおこう!

悩み相談に訪れる保護者の中には「うちの子○○ができないんです」「落ち着きがなくて」等々、子どものマイナス面ばかり並び立てる人がいます。

「それで、○○ちゃんの長所はどこなの?」と聞くと「ないです」なんて……。長所がないわけないじゃないですか!? 心に余裕がなくなっている保護者の方にありがちです。わが子の長所が見えなくなったら危険信号。まず一呼吸おいて、子どもがすることに口を出さず「見守る」ことから始めましょう。

子どもは実に「イキイキ」としている生き物です。好奇心旺盛で、興味のあるものを自ら見つけ、大人が「くだらない」と思うことにも意味を持ち、探求していきます。

そのときの目の輝きを見逃さないで欲しいのです。

口や手を出しそうになったら、その手にペンを握り、メモや日記をつけてみましょう。「今日は○○がツボのよう! もう30分も続けている」なんて具合に。そうやって、子どもとの間に距離をおくことで、保護者の気持ちにもスッと余白ができて落ちついてくるはずです。

そして、その「目の輝き」こそが、今後の「育ち」に大きく関わる「集中力」や「思考力」につながっていくのです!
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