マンガ『宇宙兄弟』を生み出した編集者に学ぶ「本を通して宇宙を楽しむときに心がけたいこと」

読んでほしいな、と思った本を子どもに渡すときにひと工夫!

ライター:高木 香織

心がけたいこと②「声に出して読み聞かせする」

佐渡島さん:僕は小学3年生くらいまで、母に読み聞かせをしてもらっていました。小学生の低学年くらいだと、親と一緒に読むのは楽しいものですよ。ニュースや興味のある部分だけを、ほんの少し子どもに読み聞かせしてあげましょう。

──ときどきそんなふうにちょこっと読み聞かせをするだけでも、図鑑は充分役に立つのですね。

心がけたいこと③「気楽なパラパラめくりを楽しむ」

佐渡島さん:特に図鑑は、「パラパラめくる」ということが大切です。全部読もうと思わずに、広げてパラパラする。すると、ちょっとひっかかるページに出合ったりするんですね。心の中で興味を持っていたものが、ページを開くことで「あ、ここ気になる」と思って、すっと読めたりします。そんなパラパラをときどきやれるといいですね。

──なるほど、図鑑は気負わずに開くことが大切なんですね! お茶を飲みながらパラパラめくってつまみ読みをしているだけで、実はかなり読んでしまうものかもしれません。
『宇宙兄弟といっしょに学ぶ 宇宙図鑑』は、マンガで連載していたページも盛りだくさん。しかも、オールカラーで美しい宇宙の様子が見られます。ムッタやヒビトはもちろん、宇宙好きな楽しい仲間たちも登場して、みなさんが読み進めるのを助けてくれますよ。ぜひパラパラ読みを楽しんでくださいね。
宇宙兄弟といっしょに学ぶ 宇宙図鑑
定価:本体1500円(税別)
●プロフィール

佐渡島庸平(さどしま・ようへい)
株式会社コルク代表取締役兼社長CEO。2002年、講談社に入社。週刊モーニング編集部にて『ドラゴン桜』(三田紀房著)、『働きマン』(安野モヨコ著)、『宇宙兄弟』(小山宙哉著)などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社である株式会社コルクを創業。著名な作家たちとエージェント契約を結び、作品編集、著作権管理、ファンコミュニティ形成・運営などを行う。従来の出版流通の形のその先にあるインターネット時代のエンターテイメントのモデル構築を目指している。
20 件
たかぎ かおり

高木 香織

Kaori Takagi
編集者・文筆業

出版社勤務を経て編集・文筆業。2人の娘を持つ。子育て・児童書・健康・医療の本を多く手掛ける。編集・編集協力に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『子どもの「学習脳」を育てる法則』(ともにこう書房)、『部活やめてもいいですか。』『頭のよい子の家にある「もの」』『モンテッソーリで解決! 子育ての悩みに今すぐ役立つQ&A68』『かみさまのおはなし』『エトワール! バレエ事典』(すべて講談社)など多数。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(リヨン社)、『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)がある。

出版社勤務を経て編集・文筆業。2人の娘を持つ。子育て・児童書・健康・医療の本を多く手掛ける。編集・編集協力に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『子どもの「学習脳」を育てる法則』(ともにこう書房)、『部活やめてもいいですか。』『頭のよい子の家にある「もの」』『モンテッソーリで解決! 子育ての悩みに今すぐ役立つQ&A68』『かみさまのおはなし』『エトワール! バレエ事典』(すべて講談社)など多数。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(リヨン社)、『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)がある。