ざんねんないきものシリーズの動物学者が語る「ハシビロコウ」衝撃の生態

動物学者・今泉忠明先生に聞く「おどろきのいきもの」第9回

動物学者:今泉 忠明

写真/iStock
世界には、とっても不思議な生き物がたくさん! 「ざんねんないきもの」シリーズの監修もされておられる動物学者の今泉忠明先生に、生き物の驚きの特徴や習性を教えていただきました。

今回は、ハシビロコウ! 1日20時間寝て過ごすなど、不思議でびっくりな特徴をお届けします。

ハシビロコウってどんな生き物?

・ペリカンの仲間で、夜行性

・つばさを広げると、約200cmもある、大きな鳥

・絶滅危惧種に指定されています


全長:約120cm
原産地:中央アフリカ

【驚きポイント①】 昼間はほとんど動かない!

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約60cmもある大きな魚が浮いてくるのをじっと待ち続けています

動かないことが多いから、人形かと思われることも!

動物園では、少し長めに観察すると、動く姿が見られるかも。

【驚きポイント②】 瞳の色で年齢が分かる!

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するどい目つきで怖い顔が特徴的。

子どもから大人になるまでに、黄色から青に瞳の色が変化します。

【驚きポイント③】 大きなくちばしにはいろいろな役割が!

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くちばしを打ちあわせた大きな音で、威嚇や挨拶をしたり、ひなに水をかけるために、バケツのように使うことも!

くちばしを打ちあわせることを「クラッタリング」と言います。
不思議な見た目や技を持った生き物は、他にもいっぱい!

ぜひ、動物園に観察に行ってみてください。

監修/今泉忠明 イラスト/下間文恵 構成/富岡ゆかこ

いまいずみ ただあき

今泉 忠明

Imaizumi Tadaaki
動物学者 日本動物科学研究所 所長

1944年生まれ。ほ乳動物学者。東京水産大学卒業後、国立科学博物館でほ乳類の分類を学ぶ。現在、静岡県伊東市にある「ねこの博物館」館長。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)をはじめ、著書、監修書多数。『MOVEまぼろしの生きもの』『MOVEはじめてのずかん みぢかないきもの』『MOVE危険生物 超クイズ図鑑』監修など。

1944年生まれ。ほ乳動物学者。東京水産大学卒業後、国立科学博物館でほ乳類の分類を学ぶ。現在、静岡県伊東市にある「ねこの博物館」館長。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)をはじめ、著書、監修書多数。『MOVEまぼろしの生きもの』『MOVEはじめてのずかん みぢかないきもの』『MOVE危険生物 超クイズ図鑑』監修など。