天才双子の小説教室 出張版 L+R☆ちゃんねる 【第2回】
テーマ:印象的な書き出しの方法を教えて! 「作家になりたい!」シリーズ(作・小林深雪:青い鳥文庫)より
2024.11.04
小説や文章にかんするあらゆる質問、疑問、なやみに、天才双子の礼央&理央(と「作家になりたい!」ファミリー)が答えます!
第2回 印象的な書き出しの方法を教えて!
礼央
今月もたくさんのおなやみが届いているよ! 小説家志望の
人、文章に興味のある人がこんなにいるんだね! うれしい
な。
理央
みんな、どうもありがとう! では、さっそく、いってみましょう!
【おなやみ☆その1】
(東京都 小6 ミイさん)
【おなやみ☆その2】
(静岡県 小3 かりんさん)
【おなやみ☆その3】
自分も作家になりたいから、『作なり』は参考になります!
(鹿児島県 小6 モモさん)
礼央
『作なり』①巻の小説教室でも「書き出しにはこだわろう!」「くどくど前置きはしないで、1行目からズバッと本題にはいろう」っていう話をしたよね。
理央
そうそう。読んでいる人を、本の中に引っ張りこむために
は、小説の1行目や始まり方がとっても大事なの!
礼央
冒頭で、読者の気をひく。「おや?」っと思わせる。
理央
そこで、今回は、印象的な書き出しについて、4つの方法
を、具体的に例をあげてご紹介していきま~す!
① 読者に語りかける!
主人公と読者の気持ちがぐっと縮まる方法よ。
あなたの夢はなに?」
(『作家になりたい①恋愛小説書けるかな?』より)
「ねえねえ。聞いてくれる?
なんと、今年の夏休み。
わたし、小川凜と妹の蘭の、心が入れかわっちゃったんだ!」
(『泣いてないってば!』泣いちゃいそうだよシリーズより)
礼央
②本のテーマをズバッと言う!
その作品で書きたいこと、言いたいテーマを冒頭に持ってくる方法だよ。ここは、直球で勝負しよう。
(「友達なんかいない」 YA!アンソロジー『ひとりぼっちの教室』より)
「中学二年生になって、親友が別人になった。」
(「エアトモ」YA!アンソロジー『秘密』より)
理央
③会話で始めるとライブ感がでる!
会話で始まると、今、まさにとなりで起こっていることのように感じて、思わず聞き耳を立てたくなっちゃう。
由里亜の言葉に、顔からさーっと血の気が引いていく。
(『作家になりたい③恋愛バトルはホラー小説』より)
「クラスが離れても、ず~っと凜とは友達だからね!」
隣で萌が泣きそうになっている。
(『泣いちゃいそうだよ』より)
「凜ちゃん。ほら、エッフェル塔が見えてきたわよ。」
(『きみがいてよかった』泣いちゃいそうだよ高校生編より)
礼央
最後は、
④どんな物語が始まるかを予告する。
映画の予告編のようなイメージだよ。
「今日、わたしは学校でヘラヘラ笑ってた。
けど、本当は悲しかったんだ。」
(「女子力なんてない!」YA!アンソロジー『わたしを決めつけないで』より)
「十四歳になったら、みんな心の中に誰にも言えない秘密を持つ。」
(「さよなら十四歳の夏」YA!アンソロジー『14歳』より)
未央
なるほど! そうか! いろんな方法があるんだね!
たしかに、ほんとうに先が読みたくなった~!
理央
あ、またお姉ちゃんが来た!
未央
ねえねえ、他にも方法はあるの?
礼央
あるよ。「ガラガラガッシャーン!」などの擬音で始める
とかさ。自分でもいろんな作品の冒頭を読んで、インパクト
のある方法をいろいろ工夫してみなよ!
未央
う、うん。わかった! あのさ。じゃあ、来月は、わたしも
悩みを応募するから答えてくれる?
理央
だめで~す。
出張版では、読者のみんなが優先です!
礼央
ということで、では、また来月!
このコーナーでお会いしましょう!