

青い鳥文庫の新シリーズ《知りたい! みんなのふしぎ発見》では、テーマの異なるドキュメント小説やノンフィクションを3か月連続で刊行中。
8月は、隠れた仕事人にせまる「運ぶプロ」の本と、実際の高校生を追った「水族館部」の本を紹介!
この記事では、読書感想文にどんなふうに活かせるのか、そのポイントもあわせて解説します。バラエティ豊かなラインナップから、きっとあなたの「書きたい!」感想文が見つかるはず!
8月はこの2作品に注目!
キリンの運びかた、教えます 電車と病院も!?

どんなお話?
岩手から、東京へお嫁に行くことになったキリンのリンゴ。キリンをのせたトラックが、深夜の高速道路を走る!
日本でつくられた866両の鉄道車両を、イギリスまで運べ! いくつもの作業チームが困難に立ち向かう巨大プロジェクト。
治療を続けながら、新しい病院へ移転する。ひとつのミスも許されない、命によりそう病院の引越し。
いろいろなモノが簡単に手に入るようになった現代。けれど、モノを届けるときには、必ず誰かがそれを運んでいるのです。ふだん目にすることのない「運ぶ」プロたちの舞台裏を、ノンフィクション作家の岩貞るみこ氏が描きます!
運ぶプロたちの仕事を描いた3つのお話を収録した単行本が待望の青い鳥文庫化!
・「ただ運ぶだけじゃない」プロの工夫とチームワークが見える!
キリンや電車、病院を運ぶ場面では、思いがけないトラブルや細かい配慮がいっぱい。感想文では「どこに感動したか」を伝えやすい。
・「自分が見ていた世界がちがって見える」読後感!
ふだん気にしていなかった“運ぶ”という行動が、どれだけ大切かに気づける。感想文で「身近なものへの見方が変わった」体験を書くのにぴったり。
・「どの話を書くか」自由にえらべる3本立て!
キリン・電車・病院と、それぞれまったくちがう話。気に入ったエピソードを中心に書いてもいいし、全部の共通点を探してもOK!
長浜高校水族館部!

どんなお話?
愛媛県立長浜高校に実際に存在している水族館部が舞台。水族館部入部生も愛読してきたドキュメント小説を、青い鳥文庫化!
校内にある水族館の一般公開日には、生徒自らが魚の解説をして大人気!研究では世界で4位になるなど素晴らしい成果をあげています。
しかし相手は生き物。繁殖がうまくいかなかったり、魚が死んでしまったり、次々困難に直面。
テレビにも取り上げられた部員たちのアツい日々を「若おかみは小学生!」の令丈ヒロ子氏が取材、事実をもとに小説にしました。
単行本刊行後に水族館部に起こった危機、そして水族館の外部移転などめざましい発展の様子を追加取材。「文庫版あとがき」として収録します。
・「好きなことをやりぬく」高校生たちの情熱が伝わる!
魚が好き、水族館が好き——その気持ちが全部の原動力。読んだあと、自分の「好き」について感想文で語りたくなる。
・「自分ならどうするかな?」と考えさせてくれるリアルさ
実在の高校生たちの体験だからこそ、がんばりが伝わる。「わたしだったらどうするかな?」と考えることで、自分の物語として書きやすい。
・「みんなで力を合わせる」ってすごい!
水族館はひとりでは作れない。仲間とのぶつかり合いや支え合いを見て、感想文で「自分のチーム経験」にもつなげられる。
9月も「みんなのふしぎ発見」シリーズ刊行!

9月10日ごろ発売予定
太田ゆかさんは、南アフリカ共和国で日本人女性でただ一人の政府公認サファリガイドとして活躍しています。アフリカのサバンナで、野生動物に、今、何が起こっているの?
・『命をつなぐセラピードッグ物語 名犬チロリとその仲間たち』(著:大木トオル)
この本に出てくる犬たちのたくましい姿は、命さえあれば生まれ変わることができるということを、わたしたちに教えてくれます。