天才双子の小説教室 出張版 L+R☆ちゃんねる 【第10回】
テーマ:男女の書きわけがうまくできない! 「作家になりたい!」シリーズ(作・小林深雪:青い鳥文庫)より
2024.11.04
第10回 男女の書きわけがうまくできない!
小説や文章にかんするあらゆる質問、疑問、なやみに、天才双子の礼央&理央(と「作家になりたい!」ファミリー)が答えます!
礼央
礼央です。
みなさ〜ん! おまたせしました。
『作家になりたい!⑥恋のなやみは詩集で解決!』が発売されました。
理央
理央です。
もう読んでくれたかしら?
⑥巻は、いつにもまして、もりだくさんな内容です。
未央
未央で〜す。
そうなの! だって、カバーを見て! 由里亜がゴジラに
なってるう。こわ〜い!
礼央
由里亜ちゃんと小桜さんのバトルは見ものです。ぼくは、笑っちゃったけど!
理央
そして、今回、また新キャラが登場します。
なんと人気アイドル! 超かっこいい男の子ですよ。
未央
カバーでわたしの左にいる男の子です!
そして、わたしが持っているパンダに注目! うふふふ〜。
礼央
⑥巻は「詩」を書いてみたい人にも、おすすめです!
さあ、おねえちゃんが気持ち悪いので、無視して、
おなやみにいってみましょう!
【おなやみ☆その1】
(静岡県 中2 未来彩子さん)
【おなやみ☆その2】
主人公の女子は、自分の気持ちや言葉で書けるんですけど、男子がうまく書けません。どうしたらいいですか?
(埼玉県 中1 ユリユリアさん)
理央
はい。同じような悩みがいっぱいきています。
「男の子が書けない! なんだか、口調が変になっちゃう!」という女の子が多いのね。
礼央
男子からも「女の子がうまく書けない!」というおなやみが
届いているんだよ。
理央
つまり男女の書き分けですね。それには、まず身近にいる男子(もしくは女子)を参考にしてみましょう!
礼央
登場人物の設定を考える時に、まわりにいる人のルックスや性格や話し方をベースにして、それをアレンジしたり、デフォルメ(変形)したりして決めていく方法がおすすめです。
理央
ゼロからつくるよりもイメージしやすいです。
末央
わたしも男の子を書くのは苦手!
だから、雪人さんをモデルにしています。
あとは、男の子向けの漫画とか雑誌を読んだりもしてるよ。
礼央
そう。おねえちゃんみたいに、友達や好きな人をつくると相談できるし、いいと思う。取材だと思って、男の子に話しかけたり、観察したりしてみよう!
理央
でも、男女平等のいまの時代は、そんなに「男の子らしさ」「女の子らしさ」には、こだわらなくてもいいんじゃないかしら?
礼央
そうだね。男女と言っても同じ人間なんだし、考えることや気持ちはそんなに変わらないはずだよ。
理央
そう。いっそのこと、「女の子みたいな男の子」とか、
「男の子みたいな女の子」をキャラにしてみるっていう方法もあ
るわよ。
未央
そうだよね! あまり性別にとらわれずにいろんなキャラを出していいってことだよね。わたしもマツコさんとか好きだし!
礼央
そうそう。これからの時代は「らしさ」にこだわらずに、もっと自由に書いていいと思うんだよ。
理央
うん。そういえば、『作なり』の作者の小林深雪先生も「女子力なんてない!」って短編を書いてたね。
理央
YA!アンソロジー『わたしを決めつけないで』に収録されているから、ぜひ読んでみてね。
ほかのお話も「それらしく書けない」人の参考になると思います!
そして、お話にからんでくるメインのサブキャラだったら、
らしさよりも性格設定をしっかりと決めることが大事なの。
礼央
そうだね。『ドラえもん』が人気なのは、となりにのび太くんっていうサブキャラがいたからだよね!
それに、のび太くんだって話し方も性格もとくに男らしくはないでしょ。ふつうでいいんだよ。
未央
そうだね! なるほど!
理央
主人公とサブキャラが、おたがいを引き立てあう。
そういうキャラクターを考えることが大事なの!
礼央
あと、前回の小説教室で「小説が書き終わらない!」っていうおなやみを取り上げたけど、
「わたしもそうです!」っていうお手紙がい〜っぱい来ています。
未央
わかるう〜〜。わかりみ〜。わたしも、二作目が書き終わらないのよ!
ああでもない、こうでもない、こうしたほうがいいかな?
ああしたほうがいいかな?
いろんな可能性をぐるぐる考えているうちに、なんにもできなくなっちゃって……。
理央
だから、そういうときは、「ラブレターを書いて!」って宿題を出したでしょ?
末央
わあ、そうだった〜!
礼央
みなさん! おねえちゃんが雪人さんに書いたラブレターは、
11月発売の短編集『おもしろい話が読みたい!チェンジ!』で読むことができます。
『作家になりたい!』の番外編が登場です!
理央
そして、10月から、こども新聞各紙で『作家になりたい!』
の新作の連載がスタートしています。
未央
ますますもり上がっている『作なり』シリーズをよろしくね!
⑥巻や新聞連載の感想も待ってま〜す!
礼央
では、また、来月、このコーナーでお会いしましょう!