ナックの声が聞きたくて! “スーパー・ベルーガ”にことばを教えるイルカ博士

著:村山 司  

発売日 2014/07/11
価格 定価:1,320円(本体1,200円)
ISBN-13 9784062870061
判型 四六
ページ数 178ページ

イルカとお話することはできるのか--。高校時代に抱いた夢を追いかけ、研究をつづけてきた村山司教授が、鴨川シーワールドで飼育されているシロイルカ(ベルーガ)のナックと出会い、言葉を覚えさせることができるのかという奮闘の20年間を描きます。彼らの目に見えたモノと言葉を結びつける訓練、人の声をマネして鳴き声を出させる訓練といったように、どんどんナックが“スーパー・ベルーガ”に成長していく姿を描きます。


本書の著者、東海大学海洋学部の村山司教授が、イルカが人の言葉をまねられることを世界で初めて証明し、国際心理学誌電子版に発表! いま、ニュース、ワイドショーで話題沸騰中のイルカ博士。その20年の奮闘を描きます。

イルカとお話することはできるのか--。高校時代にアメリカの映画『イルカの日』を観て以来、夢のようなテーマを追いかけつづけてきた村山司教授が、鴨川シーワールドで飼育されているシロイルカ(ベルーガ)のナックと出会い、言葉を覚えさせることができるのかという奮闘の20年間を描きます。知能テスト、彼らの目にはモノがどう見えているのか、モノと言葉を結びつける訓練、そして、人の声をマネして音を出させる(鳴き声を出させる)訓練といったように、段階を追って、“スーパー・ベルーガ”ナックはどんどん知識を吸収していきます。

そうしたユニークな訓練風景のほか、どうしてイルカは頭がいい動物なのかといった村山教授による解説も盛り込みます。

この本を読んだ後、水族館のイルカショーを見てみてください。もっともっとイルカのすごさが伝わってくるはずです。

はじめに イルカがしゃべった!?/動物と話したい 【第一部】イルカと話したい!  第1章 ナックとの出会い 「だれと」話そうか/運命的な偶然/カナダ生まれのシロイルカ/マリンシアターの三頭/“スーパー・ベルーガ”ナック 第2章 イルカって、どんな動物? 「イルカ」という動物/イルカの祖先/水に入って得たもの、失ったもの/イルカならではの特徴/群れのイルカ/大きな脳/イルカを研究する/船酔いと研究 【第二部】ナックといっしょに実験! 第1章 イルカから見た世界――ヒトと同じように理解できるか ことばを教える前に/イルカの視力/色はわかるのか/形はどう見えているのだろう/くるくる回って見える?/イルカも錯覚を起こす?/数がわかるイルカ/思い込みが招いた失敗 第2章 ものをあらわす「記号」を教えたい 実験はいつやるの?/機嫌が悪いと……/ものには「名前」がある/新メンバーは「フンタッチャブル」/単語の覚え方/まずは見慣れたものから/実験場所はマリンシアターの空気中/フィンを記号であらわす/マスクは「R」/いちばん強いのはだれ?/「その逆」ができない!?/イルカの経験のせい/ 第3章 ものの名前を“ナック語”で呼ぶ “ナック語”を決めよう/「答えなさい」の赤いライト/ナックはなにを食べてるの?/フィンをあらわす鳴き方/ものによって鳴き分けさせる/リスニングテスト/餌をもらえないのに/ナックの応用力 第4章 「読める」ようになったナック バケツと長グツも記号であらわせた/一〇年後の奇跡?――「勉強すれば賢くなる」/「読める」イルカの完成/すばらしい記憶力/実験が楽しくて/読んだり、しゃべったり…… 第5章 「ツゥ、カァ、サッ!」 イルカはマネ上手/マネを覚えたナック/ヒトの声をマネできた/「ツゥ、カァ、サッ」 おわりに~ナックと話す日

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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