真実の口
著:いとう みく
あの冬、中3の三人は外で凍えて座る4歳の女の子を見つけ交番に連れて行った。しかし、あれは正しかったのか。人の善意に迫る物語。
発売日 | 2020/02/06 |
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価格 | 定価:1,650円(本体1,500円) |
ISBN-13 | 9784065175521 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 290ページ |
第58回野間児童文芸賞受賞作品。
兄の朔(さく)が1年ぶりに家へと帰ってきた。朔と弟の新(あき)は、一昨年の大晦日、父親の故郷で正月を迎えるために高速バスで仙台に向かい、バスが横転する事故に巻き込まれた。朔は視力を失い、盲学校での生活を送っていたのだ。大晦日に帰省することになったのは、新が母親と衝突したことが原因だった。本来の予定より一日遅れでバスに乗ったのが、運命を変えたのだ。
中学時代、新は長距離走者として注目を浴びていたが、ランナーとしての未来を自ら閉ざし、高校に進学した後も走ることをやめた。
そんな新に、突然、朔が願いを伝える。
「伴走者になってもらいたいんだ、オレの」
激しく抵抗する新だったが、バスの事故に巻き込まれたことへの自責の念もあり、その願いを断ることはできなかった。かくして兄と弟は、1本のロープをにぎり、コースへと踏み出してゆく――。
日本児童文芸家協会賞を受賞し、2年連続で夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に作品が選出された児童文学界屈指の書き手、いとうみくが渾身の書き下ろし! 東京オリンピック・パラリンピックをむかえる2020年、ブラインドマラソンを舞台に、近いからこそ遠くに感じる兄弟、家族の関係を描き切った物語を刊行します。
著:いとう みく
あの冬、中3の三人は外で凍えて座る4歳の女の子を見つけ交番に連れて行った。しかし、あれは正しかったのか。人の善意に迫る物語。
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