サクランボで有名な寒河江(さがえ)市のイメージキャラクター。いつもニコニコ元気なサクランボの妖精。頭にくっついてる大きなサクランボは右が佐藤錦で左が紅秀峰なんだって。おいしそうだね。
ご当地キャラたちが主役⁉ 東北の魅力が詰まった物語連載、山形編第2回!
東北の“ご当地キャラ”たちが大奮闘!
花笠まつりを目指す合宿は続きますが、うまくいかない仲間に暗い影が……。
山形編を担当するみきうさ子先生が、友情と挑戦の物語をいきいきと描きます。
山形の名物や温泉も登場する、ドキドキの第2話です。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地域・出来事とは関係ありません。
前回までのあらすじ
「山形花笠まつり」の練習合宿に参加することになった山形のご当地キャラたち。
みんなではりきって花笠踊りを練習するも、チェリンとペロリンは苦戦しているみたい。
ウサヒはそんな2人を心配そうに見つめているけれど……?
リンゴとワインで有名な朝日町に住んでいるピンクのウサギの着ぐるみなんだ。体長は耳まで入れると2メートル30センチくらい。スノーボードから素潜り、田植えまでこなす行動派だけど、瞳はどこか虚ろ。好きなものはうまい話だよ。
山形県のおいしい農産物等をPRしているよ。みどり色の三角の形は、自然が豊かで山の多い山形県を、左右に広がった口は県内を流れる最上川をイメージしてるんだって。山形県のおいしいものを食べるのも大好きで、ついつい食べすぎちゃったりするんだ。こう見えて逆立ちが得意なんだよ。
【山形】『桃色ウサヒの不思議な耳とみんなの花笠まつり』 みきうさ子 第2回
そして今日も花笠踊りの練習です。
「ハァ、ヤッショー! マカショ!」
雪ごろうを中心に、みんながかけ声をかけて、花笠を回しています。最初はバラバラだった踊りも、だんだんそろうようになってきました。
ところが、チェリンは花笠を回す途中、頭のサクランボにぶつけて、やっぱり笠を落としてしまいます。ペロリンは、花笠になかなか手が届かず、うまく踊れません。
「ドンマイ、ドンマイ!」
「がんばれ! がんばれ!」
一緒に練習している雪ごろうたちも、二人がものすごくがんばっているのを知っているので、一所懸命はげまします。
ただ何度練習しても、チェリンとペロリンは、笠を落としたり、転んだりしてしまうので、どんどんどんどんしょんぼりして……。
「もう……もう無理だ! できねぇ! チェリン、花笠まつりさ出るのやめる!」
泣きながらチェリンは部屋を飛び出してしまいました。
「待って、チェリン!」
チェリンの後を、雪ごろうが追いかけようとしますが、
「一人にしてけろ!」
チェリンが、走りながら叫びます。チェリンがいなくなった練習会場は、ずしんとした重い空気になってしまいました。
「チェリン、大丈夫ベニ?」
「すごくがんばってたんだけどね」
はながたベニちゃんと雪ごろうが、顔を見合わせて心配そうに言いました。チェリンと同じく、笠がうまく回せないペロリンは、練習の輪から離れ、壁の方を向いてしょんぼり座っています。
ウサヒの悪い予感が当たってしまいました。落ち込んでいるペロリンを少しでもはげまそうと、ウサヒはそっとペロリンのそばに近づいて、おそるおそる声をかけようとしました。
するとペロリンが、
「……チェリンの気持ちすごくわかるペロ。で、でも、ペロリンはやっぱり踊りたい」
と小さい声でつぶやくのが聞こえました。



































