お出かけなのに、子どもたちは油断すると、パジャマや部屋着にしているような毛玉付き服や、着古し感の強い服などを着てしまうことがあります。
ということで、そういう家着感のない服……だけどフォーマルになりすぎないぐらいのカジュアルな服、という意味で「雑じゃない、かわいい格好」に着替えなさいと私は指定しました。
3人それぞれ自分の好きな洋服を着たわけですが、パンツスタイルの次女を見て、三女は「かわいくないから(ママの言っていることと)違う」というのです。
どうやら三女の中ではズボンはかわいい洋服ではなく、すべて「かっこいい」になるらしいのです。
それが三女の感性でそう思うのならいいのですが、どうにも「そういうものである」という固定観念に基づいたもののようだったので、少し頭を抱えました。
さらには、「女の子はかわいい、男の子はかっこいい」とまで。
こんな前時代的な固定観念が最年少の三女から発せられるなんて……とも思いますが、「どう感じるか」を言語化するにはまだ経験が少ない幼児が、こういったわかりやすい区分を好むのも理解できます。
とはいえ、複雑になって本人は困惑するとわかってはいたものの、「それは、性別に関係なくそれぞれの自由」であると伝えました。と同時に、私の「かわいい格好」という指定もあまりよくなかったなという反省もあります。
私からすれば子どもたちがどんな系統の服装でも「かわいい」と思ってしまうので、人とお出かけするのにふさわしいくらいの清潔感があれば何でもよかったのですが、意図が伝わらない言い方だったなと思いました。
家庭でどのように教えていても、子どもは様々なものや人との関わりから、いろんなことを吸収します。その中には、私の価値観や考えと合わないものも多分に含まれます。
我が家の方針が必ずしも正しいかどうかはわからないので、押しつけないように気をつけたいものの、「私はこう思うよ」ということはその都度伝えていき、それを踏まえた上で本人がどう考えるか、見守っていきたいところです。
ナコ
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66