【不登校・学校に行きたくない】子どもに「お仕事マンガ」を読んでもらいたい「本当の理由」 先輩パパが実践

出版ジャーナリスト・飯田一史この本おススメ! 第15回 「本にかかわるお仕事漫画」 (3/4) 1ページ目に戻る

出版ジャーナリスト:飯田 一史

2冊目:『ガクサン』

『ガクサン』著:佐原実波(講談社)
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勉強してほしいなと思って、ドリルや学習参考書(学参)をこちらの目線や感覚で買ってきても、我が子にちょうどよく刺さるものを見つけるのはむずかしいものです。

かといって、書店につれていったときに学参コーナーにいっしょに行こうとしても、受験が差し迫っておらず、勉強したい気持ちにスイッチが入っていない子どもが興味を持つはずもなく……。いや、受験が迫っていたとしても、学参は世の中にたくさん出過ぎていて、どれを選んだらよさそうなのか、アタリを付けにくい。

『ガクサン』は学習参考書の出版社を舞台にしたお仕事マンガですが、勉強に関するさまざまな悩みをもったキャラクターが登場します。子ども目線、大人目線双方から学参のえらび方や勉強法、親世代と今の受験システムの違いなどについて掘り下げています。

また、子どもに読んでもらって「マンガに出てきた『これ、よさそう』と思う学参あったら買うから教えて」と言って、興味が冷めないうちに買って手渡すか、書店にいっしょに確認しに行くことで勉強に向かってもらうという「鉄は熱いうちに打て」戦術を取るのもいいと思います。

読書推進においては「自分で興味を持ったものを、自分で選んで決めた」という体験が有効だとわかっていますが、勉強も同じです。

もちろん、それでも「やっぱり合わなかった」となることも普通にありますが、それは確率の問題で、しかたないですね。ちなみに大人が読んでもためになりますよ。

3冊目:『刷ったもんだ!』

『刷ったもんだ!』著:染谷みのる(講談社)

本にかかわる仕事と言えば印刷所もあります。最近はZINE(ジン。個人や少人数のグループが自由に作って発行する自主制作の小冊子)が流行っていることもあって、小学生はともかく中高生で本を「作ってみたい」「作ったことがある」という人は少なくありません。

教科の学習とは基本的には関係ないですが、アウトプットの機会として自分で印刷物を作ることや、イベントに出展するなどして売るのは本当にいい体験になります。学校に行かない/行けないのであればなおのこと、創作活動などを通じて何かしら社会と関わる機会にもなりますね。

『刷ったもんだ!』は、本に限らず印刷物全般を扱う印刷所の人たちが日々している仕事の世界を、おもしろおかしく描いています。

アイドルのグラビア写真の修正や、学校の卒業アルバムによく載っている年表を実は印刷所の人が作っていることがあるとか。

ただこの本には18禁のマンガ同人誌の話も扱っているので(性描写はないですが、その存在に触れているので)、高校生以上のお子さんに渡すのがいいのではと思います。

不登校の子にお仕事マンガを読んでもらいたい本当の理由

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