子どもが友達と【衝突トラブル】 親が変えた「正義感が強い子ども」との向き合い方

(2/2) 1ページ目に戻る

注意しても変わらない…子どもとの向き合い方を見直すことに

何度伝えても同じようなトラブルが続き、モヤモヤする日々

最初は、友達とのトラブルがあるたびに、「そんな言い方はよくないよ」「お友だちはわざとやったわけじゃないかもしれないよ」と注意していました。

相手の気持ちを考えられる子になってほしいという思いから、強い言い方をしないよう促していたのです。しかし、その後も同じような出来事は何度も繰り返されました。

「何度も伝えているのに、どうしてまた同じことが起きるんだろう」。だんだん、注意するだけでは何も変わらないのかもしれない、と感じるようになりました。

「ダメ」と伝えるだけでなく、一緒に振り返るようにした

そこで私はまず、トラブルが起きたときの声のかけ方を少しずつ変えていきました。

以前は、「○○しちゃダメ」「○○してね」と、私から“正解”を伝えることが多かったように思います。けれど、親が正解を伝えるだけでは本人自身がどう感じ、なぜ相手に注意したのかを知ることができません。

親が解決策を伝えるのではなく、まずは自分で考えてもらうような問いかけをすることにしました。

「どうして、そう思ったの?」
「お友だちは、そのときどんな気持ちだったかな?」
「どう伝えたらよかったと思う?」

すると少しずつ、「もっと優しく言えばよかったね」「ぼくの勘違いだったかもしれないね」と、自分の言動を振り返るようになりました。

同時に、「ぼく、お友だちがわざと順番を抜かしたと思ったんだ」「みんなにルールを守ってほしかったから、強く言っちゃった」と、そのときの気持ちも話してくれるようになったのです。

息子の言葉を聞くうちに、私自身も、「強い言い方をしないで」と注意するだけではなく、なぜ強く言ったのか、言葉の奥にある思いにも目を向けるようになりました。

性格を直すのではなく相手への伝え方を教える

息子の話をじっくり聞くことを何度か繰り返すうちに、私はあることに気づきました。

本人にとっては、「ダメなことはダメ」と伝えること自体が大切だったのです。一方で、自分の思いを相手にどう伝えるかまでは、まだ意識が向いていないようでした。

伝え方を意識できていないからこそ、親の私が「そんな言い方はよくないよ」と注意しても、心の中には「でも、ぼくは間違ったことを言っていない」という不満が残っていたのかもしれません。

息子の気持ちを考えると、親として向き合うべきなのは、生まれ持った強い正義感そのものではなく、相手への「伝え方」でした。

以前の私は、「正義感が強いところを直さなければ」と考えていました。しかし今は、本人が相手の事情を考えたり、自分の思いが伝わりやすい言葉を選んだりすることを、少しずつ学んでいる途中なのだと捉えています。

子どもの長所を否定せず伝え方を一緒に考える

写真:Adobe Stock

次男が友達とトラブルになるたびに、以前の私は「どうすれば同じことを繰り返さなくなるだろう」と、本人を変えることばかり考えていました。

けれど、まず見直す必要があったのは、親である私自身の向き合い方だったのかもしれません。子どもの行動をすぐに注意するのではなく、まず「どうしてそう思ったの?」「何を伝えたかったの?」と聞いてみる。

理由を聞くことで、私も子どもの思いを知ることができ、彼自身も相手の気持ちやほかの伝え方について、少しずつ考えるようになりました。

「ルールを守ってほしい」というその思いを否定するのではなく、どう伝えれば相手に届くのかを一緒に考えていくこと。それが今の私にできることなのだと思っています。

コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。

前へ

2/2

次へ

22 件