【不登校】の選択肢 宮城県「白石きぼう学園」の「子どもに合わせる」教育とは

不登校の子どもの新たな学びの選択肢「学びの多様化学校」#8 (2/4) 1ページ目に戻る

「誰でも不登校になりうる」課題認識から始まった開校への歩み

──白石きぼう学園は、どのような背景で開校したのでしょうか。

半沢芳典教育長(以下、半沢教育長):宮城県白石市では、「誰一人取り残されない教育」を掲げ、学力や不登校などの課題に向き合う教育改革を進めてきました。学びの多様化学校である白石きぼう学園も、その大きな取り組みの一つです。

白石市教育委員会の半沢芳典教育長。「誰一人取り残されない教育」を掲げる白石市の「教育改革3.0」をけん引し、白石きぼう学園の取り組みも支えている。 写真提供:白石市教育委員会
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半沢教育長:不登校は、特別な子どもだけに起きるものではありません。一定の条件が重なれば、誰にでも起こり得ます。だからこそ、不登校の子どもたちを受け止める学びの場が必要だと考えました。

小中一貫にした背景には、兄弟で不登校を経験しているご家庭の存在もありました。小学生から中学生まで同じ学校に通えるようにすることで、保護者にとっての負担や利便性も考慮しました。

星健太郎校長(以下、星校長):現在(2026年8月現在)、本校には38名(小学生7名、中学生31名)の子どもたちが通っています。

学校生活や一斉授業のなかで学習への苦手意識を強く持ってしまった子、友人や先生との関わりで心が疲れてしまった子、大きな音などの刺激に敏感で、大勢の場にいることが難しい子もいます。

白石きぼう学園の星健太郎校長。2026年4月に着任し、子どもが安心して学校との関わりを取り戻せる環境づくりに取り組む。 写真提供:白石きぼう学園

星校長:けれど、子どもたちは決してやる気がないわけではありません。「行きたい」と思っても、心身が不安定になったり、家から出られなかったりする。

そのことに葛藤を抱いている子もいます。私たちの追求する学校は、そんな子どもたちの心のSOSを受け止め、安心して一歩を踏み出せる場でありたいと思っています。

「学校が子どもに合わせる」登校時間やクールダウンの柔軟な工夫

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