「誰でも不登校になりうる」課題認識から始まった開校への歩み
──白石きぼう学園は、どのような背景で開校したのでしょうか。
半沢芳典教育長(以下、半沢教育長):宮城県白石市では、「誰一人取り残されない教育」を掲げ、学力や不登校などの課題に向き合う教育改革を進めてきました。学びの多様化学校である白石きぼう学園も、その大きな取り組みの一つです。
半沢教育長:不登校は、特別な子どもだけに起きるものではありません。一定の条件が重なれば、誰にでも起こり得ます。だからこそ、不登校の子どもたちを受け止める学びの場が必要だと考えました。
小中一貫にした背景には、兄弟で不登校を経験しているご家庭の存在もありました。小学生から中学生まで同じ学校に通えるようにすることで、保護者にとっての負担や利便性も考慮しました。
星健太郎校長(以下、星校長):現在(2026年8月現在)、本校には38名(小学生7名、中学生31名)の子どもたちが通っています。
学校生活や一斉授業のなかで学習への苦手意識を強く持ってしまった子、友人や先生との関わりで心が疲れてしまった子、大きな音などの刺激に敏感で、大勢の場にいることが難しい子もいます。
星校長:けれど、子どもたちは決してやる気がないわけではありません。「行きたい」と思っても、心身が不安定になったり、家から出られなかったりする。
そのことに葛藤を抱いている子もいます。私たちの追求する学校は、そんな子どもたちの心のSOSを受け止め、安心して一歩を踏み出せる場でありたいと思っています。


































