
【独自インタビュー】これで本当に虫歯ゼロの子に育った! 「はみがきを嫌がらない方法は?」「虫歯になりやすい食べ物は?」現役小児歯科医が解説
大切な子どもの歯を守るために、今すぐ親ができることとは? (3/4) 1ページ目に戻る
2026.06.04
子どものはみがき・虫歯予防Q&A
親からの虫歯菌の感染。どこまで気をつければいい?
「温かい食事を親がフーフーと冷ましたり、親が使った箸やスプーンで子どもの口にも運んだりするのは、やはり避けたいですね。わが家では、小さいころからはみがき粉の共有もしたことがありません。はみがき粉は、歯ブラシに直接触れるものだからです。
子どもの口のまわりにキスすることも、虫歯の原因になります。とはいえ、幼い時期にスキンシップをまったく取らないかというと、そんなことはないですよね。だから、ママもパパも赤ちゃんが生まれる前に定期的に歯科健診をすることが大切だと思います。
親がなるべく虫歯菌をもたないようにすれば、それだけ子どもに感染するリスクも減らせますよね」
ダラダラ食べはなぜNG?
「口の中にいつも糖分があるのは、虫歯になりやすい状態。ずっと食べ続けていると、その状態を継続していることになります。
うちの子もソフトキャンディなど甘いものを食べていましたが、ダラダラ食べはさせませんでした。食べる時間は食べる時間、としっかり決めていましたね。
食べたあとには歯をみがき、難しいときにはうがいをしたりお茶を飲んだりすることも大切だと言われています。食べるときにしっかり食べておけば、お腹いっぱいになるのでお菓子もいらないんですよね」
虫歯になりやすいのは何歳?
「より虫歯に気をつけるべきと言われているのは1歳半から2歳半前後ですね。
この年齢は、親が使ったスプーンなどを介して虫歯菌がうつり、虫歯になりやすい時期。生え始めの乳歯は虫歯菌がすみつきやすい時期でもあるので、このときになるべく感染リスクをおさえることが重要です」
子どもの仕上げみがきはいつまで必要?
「推奨されているのは、小学校高学年まで。私も、その時期までは仕上げみがきを続けました。学校に行き始めると、お昼のはみがきの面倒は見られなくなりますが、家にいるときは見るようにしていました。
でも、中学生になって手を離したとたんに、食べてそのまま寝てしまうこともありましたね(笑)。それでも、大人になるまで虫歯ゼロを維持できているのは、幼少期の習慣のおかげで、口のなかが虫歯になりにくい状態になっていたからかもしれません」
虫歯になりやすい体質ってあるの?
「唾液の量が多い子どもは、虫歯になりにくいです。特に、さらさらとした唾液の子どもは虫歯が少ない印象ですね。
わかりやすい例を挙げると、大人でも、下の歯の前歯は虫歯になりにくいんです。なぜなら、下の歯の後ろ側に唾液が出てくる出口があるから。常に流れている場所なので、糖分や虫歯菌は流されて虫歯になりにくいのです。
でも、お子さんの唾液が少なくても大丈夫。しっかり嚙むことで唾液量を増やせますよ」
歯並びが悪いと虫歯になりやすい? 矯正は必要?
「歯並びが悪いと、そこに汚れがたまることで虫歯や歯肉炎になりやすいのは事実です。子どものころは歯肉炎で止まっているとしても、大人になると歯周病になり、歯がグラグラしてさらに歯並びが悪くなる可能性もあります。
歯の健康を考えると、矯正はしたほうがいいですね。幼いうちは骨が完全に出来上がっていないので、あごを広げることも比較的簡単にできます。歯並びにも個人差があるので、悩まれている場合は、一度矯正の先生に相談されるといいですね」
乳歯が虫歯になると永久歯に影響する?
「昔は『どうせ生え替わるから虫歯になってもいい』なんて言われていましたね。でも、乳歯の虫歯がひどくなって神経が死んでしまった場合、膿が神経の根っこに出てきて、永久歯についてしまうリスクがあります。虫歯になりやすい永久歯になってしまうので、できれば小さいうちに虫歯を治しておきましょう」
虫歯になりやすいお菓子は? お菓子とうまく付き合うには?
「お菓子の存在を知ったあとに、取り上げるのはかわいそうですよね。お菓子は種類によって虫歯リスクも変わるので、程度を知っておくと判断の目安になりますよ。一般的なお菓子を例に、虫歯になりやすい順番で並べてみますね」
チョコレート>キャラメル>あめ>ガム>ジュース>スポーツドリンク>クラッカー>ポテトチップス
「このなかで最も虫歯になりやすいお菓子はチョコレートです。チョコレートって歯の溝に入りやすいですよね。キャラメルも、口のなかに残りやすい。糖分が多く、歯に残りやすい食べ物ほど、虫歯リスクが高いということですね。
一方、果物のリンゴやバナナは虫歯になりにくいです。特にリンゴは繊維質が多く、歯に詰まりにくいからだと考えられます」





















