「どうしてうちの娘だけ?」小学1年生から始まった仲間外れ
始まりは、娘が小学1年生のころでした。当時、娘には仲良しの友だちが何人かいたのですが、そのグループの子たちから急に無視されるようになったのです。
小学1年生の幼い子どもたち。多少のぶつかり合いやケンカがあることは想定していました。でも、まさか無視や仲間外れなんて……。小学1年生でも、無視や仲間外れがあるのかと、私はびっくりした記憶があります。しかし、仲間外れは、そのときだけでは終わりませんでした。
その後、進級してクラスメイトが変わっても、なぜか毎年のように繰り返されるのです。いつも似たような流れで、仲間外れは始まります。仲良しグループからの無視に始まり、陰口を叩かれ、根も葉もない噂話を流される。他のクラスメイトに「あの子とは遊ばないほうがいいよ」と根回しをされることも多々ありました。
そのたびに私は学校と話し合いを重ね、家では傷ついた娘を励ます日々。「明日はきっと大丈夫だよ」「次は気の合う子が見つかるよ」根拠のない言葉を放つ自分に、嫌気がさすこともありましたが、なんとか娘の気持ちが前向きになるようにと考えていた気がします。
娘はもともと明るくて、裏表のない素直な性格。噓をつくのが下手で、人の悪口を言うことを嫌うようなところがありました。素直でまっすぐなタイプだと思います。
娘は比較的育てやすい子で、私はそれまで、子育てで大きく困った記憶がありませんでした。だからこそ、この出来事は、私にとって初めて直面した“子育ての壁”だったのです。どうして娘ばかり嫌われるのか、どうして標的にされてしまうのかが、ずっとわからなかったのです。
今思えば、最初に仲間外れを経験したころから、娘は友だちの表情や言葉を必要以上に気にするようになっていたのかもしれません。
仲間外れの原因は娘にはない そう信じてきたけれど…
仲間外れが発覚するたび、学校側は迅速に対応してくれました。相手の子やその保護者から、直接謝罪を受けたことも一度や二度ではありません。
謝罪のあとは、一時的に状況が落ち着くのですが、数ヵ月もすれば元どおり。今度はまた別のグループから娘は距離を置かれたり、陰で何かを言われたりするようになってしまいます。
最初のうちは、娘を仲間外れにする子たちへの激しい怒りしかありませんでした。けれど、毎年のように繰り返す仲間外れを経験するうち、娘が高学年になるころには、私は自分自身を責めるようになっていきました。
仲間外れの原因は娘にはないはず、そう信じてきました。すべて、仲間外れにする側に原因や責任はあるのだと。けれど実際には「私が知らないだけで、もしかして、娘の性格に原因があるんじゃないか」「私の育て方が悪いから、こんなにも仲間外れが続いているのではないだろうか」と考えてしまうこともあったのです。
学区外の中学なら変われる そう信じていたのに
小学校では、つらい人間関係が6年間続きました。娘にとっては、学校が安心できる場所ではなかったのだと思います。
小学校での人間関係をすべて断ち切りたくて、中学校はあえて学区外の学校を選びました。電車を乗り継いで通うその学校なら、誰も娘の過去を知りません。「きっと新しい人生をやり直せる」そう信じて、希望を胸に娘を送り出したのです。
しかし、その期待はあっけなく裏切られることになりました。入学して間もなく、娘は「学校へ行きたくない」とこぼすようになったのです。理由は、またしても仲間外れ。
「また……?」そう思わなくもありませんでした。でも、せっかく入った学区外の中学校です。しばらくは、なんとかなだめながら登校を促していましたが、ゴールデンウィークが明けるころには、娘は学校を休むことが増えていきました。
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