【秋分の日】の由来「おはぎ」と「ぼたもち」の違い! 子どもからの疑問への答え方

【9月の行事】親子で話したい行事の由来 ~秋分の日~ (3/3) 1ページ目に戻る

和文化研究家:三浦 康子

お彼岸の真ん中が秋分の日なの?

仏教では、ご先祖様がいるあの世を「彼岸(ひがん)」といい、西にあるとされています。私たちが暮らすこの世を「此岸(しがん)」といい、東にあるとされています。

太陽が真東から昇り、真西に沈む秋分の日は、あの世とこの世が最も通じやすいと考え、この日を中日としたお彼岸に先祖供養をするようになりました。

最近では、遠くに住んでいるなどの理由からお墓参りになかなか行けないご家庭もありますよね。

そういった場合は、ご先祖さまの写真を見ながら思い出話をしたり、お仏壇に手を合わせたり、「今の私たちがあるのは、ご先祖様のおかげ」と、家族で話したりするとよいでしょう。

秋分の日の行事食ってなに?

写真:color/イメージマート
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秋分の日には、お彼岸の行事食として「おはぎ」をいただく家庭が多いですね。丸めたもち米を小豆あんで包んだ「おはぎ」は、秋のお彼岸を代表する食べ物です。

春のお彼岸に食べる「ぼたもち」と基本的には同じものですが、秋は萩(はぎ)の花が咲く季節であることから「御萩(おはぎ)」、春は牡丹(ぼたん)の花にちなみ「牡丹餅(ぼたもち)」と呼ばれるようになったといわれています。

その他にも旬のもの、例えばサツマイモ、キノコ、栗などを食べたり、亡くなった方の好きだったものをお供えして一緒に食べるのもいいでしょう。

自然の恵みをいただくことと、ありがとうという気持ちを思い出してご先祖様に伝える。この2つが揃えば、どんな食べ物でも立派な行事食になります。

「秋分の日」を子どもに聞かれたらどう答える?

Q.「秋分の日」ってなあに?

A.昼と夜の長さがほぼ同じになる日だよ。次の日から暗くなるのが早くなって、本格的な秋になるんだよ。

お空の向こうにいるご先祖様に、「いつも見守ってくれありがとうございます」って、伝える日でもあるよ。この日は、太陽が真東から昇って真西に沈むから、この世と天国が一番繫がりやすくなる日なんだ。

Q.「秋分の日」には、何を食べるの?

A.「おはぎ」を食べるよ。スーパーに売っているのを見たことあるかな? 小豆には悪いものをやっつけてくれるパワーがあるんだ。他には、亡くなったおじいちゃんやおばあちゃんが好きだったものをお供えして食べてもいいよ。

───◆────◆───

太陽の動きから来る自然の変化、お彼岸という命のつながり、収穫物への感謝の心など、季節行事の日は、子どもの心の教育をする機会です。

簡単に子どもに話してあげるだけでも、「秋分の日」や「お彼岸」を通して心の豊かさを育むことができるでしょう。

子どもたちに、この日の意味を分かりやすく教えてあげるといいですね。

取材・文/尾関久美子

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三浦 康子
みうら やすこ

三浦 康子

Yasuko Miura
和文化研究家、ライフコーディネーター

古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などでレクチャーしており、行事を子育てに活かす「行事育」提唱者としても注目されている。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭をとるなど活動は多岐にわたる。 著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、『かしこい子に育つ季節の遊び 楽しい体験が心を豊かにする12か月の行事育』(青春出版社)、監修書『おせち』(福音館書店)、『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)ほか多数。 HP https://wa-bunka.com/

古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などでレクチャーしており、行事を子育てに活かす「行事育」提唱者としても注目されている。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭をとるなど活動は多岐にわたる。 著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、『かしこい子に育つ季節の遊び 楽しい体験が心を豊かにする12か月の行事育』(青春出版社)、監修書『おせち』(福音館書店)、『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)ほか多数。 HP https://wa-bunka.com/