
【脱パート宣言】今の職場で「正社員」になるには? スキルアップ&キャリアアップのプロセス[社労士が回答]
働くママのお悩み解決 職場問題モヤモヤ相談室 【連載】第29回 (2/2) 1ページ目に戻る
2026.10.07
社会保険労務士、行政書士:小西 道代
「正社員登用制度」は設けている会社と設けていない会社がある
現在の勤務先で正社員になることを希望している場合は、就業規則のほか、人事部や総務部などに「正社員登用制度」があるかどうか、確認することから始めましょう。
「正社員登用制度」は企業が自由に設計・導入できるものなので、制度がある会社と制度がない会社があります。
【正社員登用制度がある会社の場合】
登用条件の確認:制度がある場合は、「継続勤務6ヵ月以上」「過去3年間の評価がC以上」など、会社が定めた条件に自分が当てはまるかどうか、確認しましょう。
登用のタイミング:登用は半年に一度(年に2回)、年に1回など、各社が設けているタイミングがあります。規定に沿ってエントリーします。
選考について:試験は、筆記試験を実施する会社もありますが、およそ面接試験のみが多い印象です。人事部長や幹部が面接するため、中途採用の最終面接に近いイメージといえます。志望動機をはじめ、正社員になったらどう働きたいのか、自身の強みなど、しっかり自己分析をしてから臨みましょう。
【正社員登用制度がない会社の場合】
制度がない場合でも、厚生労働大臣による雇用推進の指針により、会社は正社員になりたい人に対応する義務があります。ただし、申し出たからといって必ず登用してもらえる措置ではありません。会社の方針で採用していない場合は、他社の正社員求人への応募を検討しましょう。
正社員になって、しっかり働くことで手取りが増えます。福利厚生が充実するほか、昇給や賞与も期待できますし、パートでは任されなかった、やりがいのある仕事にも携われるでしょう。
育児と仕事の両立が大変なときもありますが、これまでと違った手応えのある日々を送れるはずです。正社員で働くことを少しでも考えたのなら、真剣に就職を検討してみてもいいのではないでしょうか。
─働くママの声への回答─
「正社員登用制度」は、制度がある会社とない会社がある。
制度がある会社は、登用条件を確認してからルールに沿ってエントリーし、試験を受ける。
制度がない会社は、人事部や総務部などに正社員登用を聞いてみることができるが、会社の方針で採用していない場合は、ほかの会社の求人に応募を検討。
【最大80%支給】パートでも使える「教育訓練給付金」で資格取得・キャリアアップ!
「仕事に役立つ資格を取得したいけれど、費用面が不安」という場合は、公的制度である「教育訓練給付金」を活用してみてください。
「教育訓練給付金」は、雇用保険に1年以上入っていれば(※)パートやアルバイト、派遣社員でも利用できる制度です。厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練を受講・修了したあとにハローワークに給付を申請すれば、受講費用の最大8割が支給されます。
※雇用保険は、「1週間の所定労働時間が20時間以上」「31日以上引き続き雇用される見込みがある」などの基準を満たせば加入の対象になる。また、専門実践教育訓練を受ける場合は、加入期間が2年以上必要。
教育訓練給付金の支給額
・一般教育訓練:受講費用の20%(上限10万円)
・特定一般教育訓練:受講費用の最大50%(上限25万円)
・専門実践教育訓練:受講費用の最大80%(年間上限64万円)
給付金の対象となる教育訓練は、再就職やキャリア形成のレベルなどによって「一般教育訓練」「特定一般教育訓練」「専門実践教育訓練」の3種類があり、全部で約1万7000の講座があります。
たとえば「一般教育訓練」を例にすると、指定講座には「介護福祉士実務者養成研修」や「Webクリエイター」「調理師」「日本語教員」「普通自動車第二種免許」などがあります。なかには大学院の修士や博士課程もあり、ラインナップは多種多様です。
全国の指定のスクール(学校)や受講できる講座・教室は、「教育訓練講座検索システム」で検索できます。「新しいキャリアを築きたい!」と思ったら、時間の調整がつきやすいパートの間に動き出してみるといいでしょう。
【働くママの労働問題】 読まれている記事はこちら↓
▼子どもから大人まで社会とお金の仕組みがわかる学問図鑑▼

▼学校では学べない 一生使えるお金の知識が身につく!▼

\ コクリコの記事を見つけやすく /































小西 道代
社会保険労務士法人トップアンドコア代表。行政書士法人グローアップ代表。All About労務管理ガイド。大学卒業後に日本マクドナルドに入社。多数の店舗運営を行い、幅広い年齢層の人々と一緒に働くことで労務管理・組織運営に興味を持つ。その後、法律事務所や社会保険労務士事務所に勤務。カフェ経営も経験し、労働者と経営者の両視点を養い、働く場には風通しのよい労働環境や組織づくり、ルールが重要だと痛感する。現在は正社員から派遣社員、アルバイト、経営者の広い視点を活かした労務相談を行っており、事案のアドバイスだけでなく解決へも導いている。 著書に『正社員で働く人のための労務問題のトリセツ』(つちや書店)がある。
社会保険労務士法人トップアンドコア代表。行政書士法人グローアップ代表。All About労務管理ガイド。大学卒業後に日本マクドナルドに入社。多数の店舗運営を行い、幅広い年齢層の人々と一緒に働くことで労務管理・組織運営に興味を持つ。その後、法律事務所や社会保険労務士事務所に勤務。カフェ経営も経験し、労働者と経営者の両視点を養い、働く場には風通しのよい労働環境や組織づくり、ルールが重要だと痛感する。現在は正社員から派遣社員、アルバイト、経営者の広い視点を活かした労務相談を行っており、事案のアドバイスだけでなく解決へも導いている。 著書に『正社員で働く人のための労務問題のトリセツ』(つちや書店)がある。